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研究者による自己アピール~より広く伝えることの意義

昨年度、英文誌編集員会ではオープンサイエンスについての話題をとりあげ、好評をいただきました。本年度は、研究者によるアピールをテーマにしたセミナーを開催致します。

英文誌Biosci. Biotechnol. Biochem.は、その長い歴史を通じて、幅広い研究領域における質の高い論文を掲載し続けてきました。2016年から出版を委託しているTaylor & Francis社においては、同社が出版を手がけるジャーナルの中でも最もダウンロード数が多い雑誌として高く評価されています。しかし、未だそれに見合ったレベルのインパクトファクター値を得ていません。このギャップはどこから来るのでしょうか?

一人目の講演者であるTaylor & Francis社のキムリカ氏は、本誌の著者は他に比較して自らの成果を引用することに控えめである可能性を挙げます。論文がアクセプトされることは一つのゴールですが、そこで終わってはいけない、と同氏は呼びかけます。本講演では、他誌における自己引用率のデータ等も踏まえ、今後に向けた取り組みに示唆を与えて頂きます。

研究者が自らの成果を積極的に広報することの重要性は、ジャーナルの問題に留まりません。本セミナーでは、二人目の講演者としてリサーチアドミニストレーターの統括役として活躍を続ける小泉 周先生をお招きします。かつて、和文誌『化学と生物』に関連の話題を寄稿下さった先生は、研究力を「厚み」で評価する新しい取り組みを進めることでも知られる医学領域の研究者です。その深いご経験から、研究者による自己アピールのあり方についてアドバイスをいただきます。

本学会の成果をより広く伝えかつ評価されるためには何ができるのか?―この機会を通じてご一緒に考えて参りたいと思います。

主催 (公社)日本農芸化学会英文誌編集委員会
協賛 Taylor & Francis Group
世話人 上田 賢志(日本大学生物資源科学部)、鈴木 義人(茨城大学農学部)
日時 2019年3月26日(火)12:30~13:20
会場 C5会場(東京農業大学 1号館 3階 343)
プログラム

12:30~12:35

  • 開会の挨拶
    鈴木 義人(英文誌編集委員会委員長)

12:35~13:15

  • 講演
    「出版後のアピール:そのひと手間が与えるインパクト」
    キムリカ 研(Taylor & Francis Group ジャーナル出版担当)

    「研究者による科学コミュニケーションの意義と課題」
    小泉 周(自然科学研究機構研究力強化推進本部 特任教授・統括URA)

13:15~13:20

  • 閉会の挨拶
    上田 賢志(英文誌編集担当理事)

※BBBは本会英文誌「Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry」の略称です。