概要

日時 2018年9月29日(土)15:00~16:30
場所 島根県民会館 308会議室(島根県松江市殿町158)
共催 日本学術会議農芸化学分科会
後援 国立大学法人 島根大学
テーマ 「バッタの体色が変わるしくみ」
コーディネーター 古田 賢次郎 氏(島根大学 生物資源科学部)
講師 塩月 孝博 氏(島根大学 生物資源科学部)
挨拶 稲垣 賢二 氏(岡山大学、日本学術会議連携会員)
内容 トノサマバッタおよびサバクトビバッタの体色は混み合いや周囲背景の色などによって大きく変わります。体色の変化は群集性にも関わることから、原因分子や遺伝子に基づいてしくみを解き明かすことで、バッタの大発生を防ぐ技術への応用をめざしています。その過程では、同種であってもRNA干渉実験が有効な系統と有効でない系統を発見したので、合わせて紹介します。
参加費 一般 500円、中高生 300円(茶菓代)
定員 40名(一般・中高生)
参加申込・お問合せ先 (コーディネーター):古田賢次郎(島根大学)
TEL:0852-32-6570
E-mail (青字「E-mail」の部分をクリックしてください)
お申込みは、メールでご連絡下さい。

ポスター

サイエンスカフェ

サイエンスカフェ in 松江ポスター(PDF)

会場風景

会場風景

会場風景

報告

島根県内各地から25名のご参加を頂きました。最初に昆虫を対象にした生命科学研究、特に環境適応進化による多様性や、昆虫の色について色素や構造色よることなどの話題が紹介されました。そしてトノサマバッタおよびサバクトビバッタの体色は混み合いや周囲背景の色などによって大きく変わることから、どのような条件でどう変化するか、その時に、体内の遺伝子やタンパク質の発現はどうなっているかのしくみを明らかにする研究が解説されました。それに関連して、昆虫におけるRNA干渉実験などの分子生物学のアプローチから分かってきたことも示されました。普段、昆虫に興味を持っていても、そこで起こっている生命現象については初めて知ることも多く、参加者の知的好奇心が大いに刺激されるもので、話題提供の途中でも、講師と参加者との間で活発な双方向の意見交換がなされました。

参加者:22名