Archive for the '産学官若手交流会 さんわか' Category

Published by ダイナコム(浅井) on 04 4月 2017

第8期(2017-18年度)

主な活動

メンバー表

氏名 所属 世話人
勝山 陽平 東京大学大学院農学生命科学研究科
川島 忠臣 キッコーマン(株)  
岸野 重信 京都大学大学院農学研究科
小泉 幸央 秋田大学大学院医学系研究科  
小高 敦史 月桂冠(株)  
小林 新吾 (株)カネカ  
志水 元亨 名城大学農学部  
高倉 淳 味の素(株)  
津田 悠一 (株)明治  
常田 啓太 サッポロホールディングス(株)  
中澤 光 東北大学工学部  
安田 亜希子 (株)林原  
山本 祐梨子 協和発酵バイオ(株)  
若木 学 農研機構 食品研究部門  

Published by ダイナコム(浅井) on 04 4月 2017

2017年度産学官学術交流フォーラム

報告

2017年3月19日(日)、日本農芸化学会2017年度大会において、2017年度産学官学術交流フォーラムを京都女子大学Q校舎で開催しました。

第1部では農芸化学研究企画賞の発表会、第2部ではシンポジウムを行いました。第1部、2部を通じて338名と非常に多くの方々にご参加頂き、本イベントに関する関心の高さが伺われました。

会場の都合上、立ち見の方や、会場に入れなかった方々も多くいらっしゃいました。大変ご迷惑お掛けしましたこと、この場を借りてお詫び申し上げます。

以下、各イベントについて簡単にご報告いたします。

【第1部 農芸化学研究企画賞発表会】
はじめに産学官学術交流委員会 三輪委員長より挨拶があった後、第14回農芸化学研究企画賞受賞者による研究企画発表会がありました。今回採択された研究提案は以下の3件でした。いずれの講演も産業的にも学術的にも興味深く、今後の展開が楽しみな内容でした。

  • ゲノム編集による果実成熟制御の解明と高品質果実の作出
  • “ホモキラルポリ-γ-グルタミン酸”生合成装置の分子解析と微生物工学利用
  • 消化汚泥を基質とした水素発酵に関するバイオテクノロジー基盤研究

次いで、第13回農芸化学研究企画賞受賞者による中間報告会が行われました。冒頭に座長からのプレッシャーがあったものの、3題とも「1年でここまで来たか!」との高評価が得られる成果発表となっておりました。

  • 非侵襲的薬剤投与法を可能にする上皮タイトジャンクション可逆的開口剤の開発
  • 食後高血糖改善成分を含む新規食材の活用に関する研究
  • 廃棄ゴムの再資源化を目指したゴム処理技術の革新

続いて、第12回農芸化学研究企画賞受賞者による最終報告会が行われました。企画賞発表会では最終報告となりましたが、発表者からは、今後も研究を継続して結果を本大会で発表していきたいとの意気込みが語られました。

  • ゼブラフィッシュの受精卵感染モデル系を利用した抗感染症薬シーズの探索
  • 微生物発酵法による植物アルカロイド生産と生薬生理活性物質の創製

【第2部 シンポジウム】
「トップランナーが語る研究開発ビジョン~未来価値の創造~」と題し、農芸化学に近い分野で大活躍されている5名の企業トップ経営者の方々から、次世代の研究開発ビジョンを語って頂きました。

  • “やってみなはれ精神”での新規事業創出への挑戦
    サントリーホールディングス 辻村専務にご登壇頂き、同社における新規事業、新規カテゴリー創出の事例紹介と、R&Dを成功に導くためのポイントについてご講演頂きました。
  • タカラバイオの事業戦略
    タカラバイオ 仲尾社長からは、会社発足の経緯から今後の事業展開までご紹介いただき、「バイオ産業のイノベーションは農芸化学会こそが担える」との力強いお言葉を頂きました。
  • 2030年を想定したバイオ産業の社会貢献ビジョン
    日本バイオ産業人会議(JABEX)荒蒔世話人代表より、Kirin-Amgen社設立の際に、Amgen社のベンチャー的なスピリッツに影響を受けたご経験についてご講演頂きました。 また、JABEX 坂元事務局次長からは、海外のバイオ産業動向についてご紹介頂き、いかに日本と世界との間に差がついているかを認識させられるご講演となりました。
  • 『酒(しゅ)を科学する』月桂冠の研究開発について
    月桂冠 秦常務からは、同社の100年以上にわたる研究開発の歴史の中で取り組んできた事例と、企業研究所として顧客価値を創出するために必要な「コト」についてご紹介頂きました。

第2部の最後は急遽、日本農芸化学会 植田会長の挨拶にて締め括りとなりました。

【第3部 技術交流会】
場所をA校舎食堂に移し、大会ミキサーと合同で、農芸化学研究企画賞・大会トピックス演題ポスターセッションが行われました。こちらも会場から参加者が溢れる程の盛況となり、本大会・企画賞発表会ではできなかった深い議論が行われました。さらに、第2部のシンポジストにもご参加いただくことができ、まさに産学官交流の名にふさわしく幅広い参加者同士の活発な交流が行われました。

ご多忙の折、ご講演を引き受けてくださいましたシンポジストの皆様、発表者の先生方、ならびにご参加いただきました多くの皆様に改めて御礼申し上げます。

本フォーラムが、更なる産学官交流の促進に寄与し、農芸化学分野における研究・事業化の発展に帰することを願います。

2017年度産学官学術交流フォーラム-1 2017年度産学官学術交流フォーラム-2

2017年度産学官学術交流フォーラム-3 2017年度産学官学術交流フォーラム-4

なお、第7期のさんわかは本フォーラムが最後の活動となりました。これまでご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。4月より活動を第8期に引き継ぎ、更なる産学官交流の推進を目指し活動を続けて参ります。今後とも、さんわかの活動にご協力・ご参加いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

2017年度産学官学術交流フォーラム-3

概要

日時 2017年3月19日(日)13時50分開始
(日本農芸化学会2017年度大会3日目)
会場 京都女子大学 Q35会場(Q校舎3階301):第1部・第2部、A校舎地下1階 食堂:第3部
主催 日本農芸化学会「産学官学術交流委員会」
企画 日本農芸化学会「産学官若手交流会(さんわか)」
ポスター 2017年度産学館学術交流委員会フォーラム(PDF)
プログラム 第1部 農芸化学研究企画賞発表会 13:50~15:04 (会場:Q35会場(Q校舎3階301))
  • 第14回農芸化学研究企画賞受賞者による研究企画発表会
  • 第13回農芸化学研究企画賞受賞者による中間報告会
  • 第12回農芸化学研究企画賞受賞者による最終報告会

第2部 シンポジウム「トップランナーが語る研究開発ビジョン ~未来価値の創造~」 15:15~18:20 (会場:Q校舎 Q301)
  • 辻村 英雄 氏(サントリーホールディングス株式会社・専務取締役、サントリービジネスエキスパート株式会社・代表取締役社長)
  • 仲尾 功一 氏(宝ホールディングス株式会社・取締役、タカラバイオ株式会社・代表取締役社長)
  • 荒蒔 康一郎 氏(日本バイオ産業人会議・世話人代表、公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会・会長、元キリンホールディングス株式会社代表取締役会長)
  • 秦 洋二 氏(月桂冠株式会社・常務取締役 兼 総合研究所長)

第3部 技術交流会 18:30~ (会場:A校舎 学生食堂)
  • 農芸化学研究企画賞および大会トピックス賞候補のポスター展示
※第3部 技術交流会は日本農芸化学会2017年度大会ミキサーとの合同開催となります。

※詳細は決定次第順次更新していきます。
プログラム 第1部 農芸化学研究企画賞発表会 13:50~15:04 Q35会場(Q校舎3階301)
  • 13:50~13:55
    「農芸化学研究企画賞」 
    三輪 清志(産学官学術交流委員会委員長)

    本賞は、農芸化学分野における斬新な研究企画を会員から広く募集し、本賞の趣旨に賛同した企業からの寄付金を、産学官学術交流委員会が選出した研究者に副賞として贈呈することにより、学術研究の産業化促進や農芸化学のさらなる発展をめざそうというものです。

    従来のような研究成果に対する賞ではなく、農芸化学分野における新たな産業の育成をめざして、農芸化学の特徴を活かした重点研究領域から優秀なテーマ提案者を顕彰し、もって研究成果の早期創出とその産業化を支援することで、農芸化学における産業界と学・官界の連携強化への寄与をめざすことを目的としております。
     
第14回農芸化学研究企画賞受賞者による研究企画発表会
座長:三輪 清志(産学官学術交流委員会委員長)
  • 13:55~14:00(発表5分)
    「ゲノム編集による果実成熟制御の解明と高品質果実の作出」 
    伊藤 康博((国研)農業・食品産業技術総合研究機構・食品研究部門)
  • 14:00~14:05(発表5分)
    「“ホモキラルポリ-γ-グルタミン酸”生合成装置の分子解析と微生物工学利用」 
    芦内 誠(高知大学・農林海洋科学部)
  • 14:05~14:10(発表5分)
    「消化汚泥を基質とした水素発酵に関するバイオテクノロジー基盤研究」 
    藤井 克彦(山口大学・創成科学研究科)

第13回農芸化学研究企画賞受賞者による中間報告会
座長:五味 恵子(キッコーマン(株))
  • 14:10~14:20(発表8分、質疑応答2分)
    「非侵襲的薬剤投与法を可能にする上皮タイトジャンクション可逆的開口剤の開発」 
    臼井 健郎(筑波大学・生命環境系)
  • 14:20~14:30(発表8分、質疑応答2分)
    「食後高血糖改善成分を含む新規食材の活用に関する研究」 
    仲川 清隆(東北大学・大学院農学研究科)
  • 14:30~14:40(発表8分、質疑応答2分)
    「廃棄ゴムの再資源化を目指したゴム処理技術の革新」 
    笠井 大輔(長岡技術科学大学・工学部)

第12回農芸化学研究企画賞受賞者による最終報告会
座長:土屋 陽一(サッポロホールディングス(株))
  • 14:40~14:52(発表10分、質疑応答2分)
    「ゼブラフィッシュの受精卵感染モデル系を利用した抗感染症薬シーズの探索」 
    浅見 行弘(北里大学・大学院感染制御科学府)
  • 14:52~15:04(発表10分、質疑応答2分)
    「微生物発酵法による植物アルカロイド生産と生薬生理活性物質の創製」 
    南 博道(石川県立大学・生物資源工学研究所)

<休憩>15:04~15:15
第2部 シンポジウム
「トップランナーが語る研究開発ビジョン ~未来価値の創造~」 
15:15~18:20 Q35会場(Q校舎3階301)

企業のトップクラスは何を考えて、どういう研究開発マネジメントをしているのか?成功のきっかけは何だったのか。農芸化学に近い分野で、大活躍されている企業のトップから次世代の研究開発ビジョンを語っていただきます。

座長:八十原 良彦((株)カネカ)
  • 15:15~16:00(45分)
    「“やってみなはれ精神”での新規事業創出への挑戦」
    辻村 英雄(サントリーホールディングス株式会社・専務取締役、サントリービジネスエキスパート株式会社・代表取締役社長)
  • 16:00~16:45(45分)
    「タカラバイオの事業戦略」
    仲尾 功一(タカラバイオ株式会社・代表取締役社長、宝ホールディングス株式会社・取締役)

<休憩>16:45~16:55

座長:小川 順(京都大)
  • 16:55~17:35(40分)
    「2030年を想定したバイオ産業の社会貢献ビジョン」
    荒蒔 康一郎(日本バイオ産業人会議・世話人代表)
    坂元 雄二 (日本バイオ産業人会議・事務局次長)
  • 17:35~18:15(40分)
    「『酒(しゅ)を科学する』月桂冠の研究開発について」
    秦 洋二(月桂冠株式会社・常務取締役 兼 総合研究所長)
  • 18:15~18:20
    総合討論
第3部 技術交流会 18:30~ A校舎地下1階 食堂
農芸化学研究企画賞および大会トピックス演題のポスター展示
※第3部 技術交流会は日本農芸化学会2017年度大会ミキサーとの合同開催となります。
(大会参加登録が必要です)

Published by 学会(被災地理科) on 13 12月 2016

【2017/1/23(月)開催】
第28回さんわかセミナー「農食事業における現場のニーズから生まれた研究成果とその将来像の紹介」">【2017/1/23(月)開催】
第28回さんわかセミナー「農食事業における現場のニーズから生まれた研究成果とその将来像の紹介」

報告

2017年1月23日、東京大学 農学部 中島董一郎記念ホールにて、第28回さんわかセミナー「農食事業における現場のニーズから生まれた研究成果とその将来像の紹介」を開催いたしました。今回のさんわかセミナーは、農林水産省との共同企画で行われました。農食事業(*)とその事業内で実施された研究課題の中から、農芸化学と関連が深い研究成果についてご講演頂きました。

青山氏からは農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業の紹介して頂きました。シーズ創出ステージ、発展融合ステージ、実用技術開発ステージの3つのステージから成る本事業のポイントや審査体制などご紹介頂きました。また全ステージに共通して「研究ネットワーク」「「知」の集積と活用の場 産学官連携協議会」との連携が大切であるとのご説明を頂きました。

山口先生からは宮崎県の特産物である日向夏の搾汁残渣を用いた骨代謝改善素材の研究開発についてご発表い頂きました。先生は日向夏の搾汁残渣から得られる抽出物に骨密度の低下を抑制する効果があることを見出され、その活性成分やin vitro, in vivoでの作用メカニズム解明の研究を行い、骨粗鬆症に対する予防効果関して解説して頂きました。

佐藤先生からは林産試験場が開発した北海道生まれの、マイタケ「大雪華の舞1号」を低コストで栽培する技術とプレバイオティクス食品としての実証に関してご発表頂きました。大雪華の舞1号の腸内環境改善、抗動脈硬化作用、インフルエンザワクチン効果増強作用など検討され、高付加価値による消費拡大と生産者の経営安定化を目指していると、ご説明頂きました。

下先生からは梅の産地である和歌山県において「南高」を主体とした品種構成の見直しがひとつの課題と考え、スモモとウメをかけ合わせてできた「露茜(つゆあかね)」の開発についてご発表頂きました。露茜のこれまでのウメにはない赤色色素が豊富な特徴を活かした商品開発や、製造メーカーへの安定供給するための追熟および輸送法の開発などに関してご説明頂きました。

川口先生からは豚ふんを肥料原料として循環利用するための技術開発についてご解説頂きました。豚ふんの過剰な発生と日本国内の肥料資源の問題から見えてきたニーズに対して、燃料を用いず豚ふんを炭化し肥料にすることができる省エネ型炭化技術を開発し、豚ふん炭化物を肥料原料として利用する事業モデル構築に関してご発表頂きました。

後藤先生からはオンサイトで1回に9種類の病原体微生物の遺伝子を検出可能な家畜感染症検査システムの開発に関してご発表いただきました。畜産業のニーズ、特にウシの呼吸器感染微生物に関して細やかにマーケティング調査し、強みであるDNAチップや半導体技術を用いた検査システム開発の企画から商品化までを解説していただきました。

農林水産業・食品産業の現場において、どのような技術シーズがあり、どのような応用研究が必要なのか、研究から実用化につながりつつある最新情報をご紹介いただき、幅広い観点で勉強することができました。当日は約40名の方にご参加頂き、講演後の質疑応答では活発な議論が交わされました。参加されたそれぞれの方々が大変刺激を受けていたご様子で、極めて好評であったと認識しております。この場をお借りしまして、本講演のアンケートにご協力いただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。

以上、本セミナーが皆様の今後の研究活動・業務において一助となれば幸いに存じます。
また、ご多用の中ご講演を引き受けてくださいました講師の先生方、ならびにご参加いただきました多くの皆様に改めて御礼申し上げます。
農芸化学分野の研究・交流活動が益々発展していくことを祈念しております。今後ともさんわか活動にご協力・ご参加いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

*農食事業とは、
農林水産省は生産現場等の課題の解決、農林水産業・食品産業の成長産業化に貢献するため、「農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業」を実施しています。この事業を省略して農食事業と呼んでいます。本事業は提案公募による競争的資金で、シーズ創出ステージ、発展融合ステージ、実用技術開発ステージの3つの研究ステージで構成されており、実施した研究課題において優れた成果を創出した場合は、公募を介さずにステージ移行できるシームレスの仕組みを導入しています。 詳しくは、下記リンク先をご参照下さい。
http://www.s.affrc.go.jp/docs/research_fund/2016/fund_2016.htm

(株)カネカ 渡邉 徹

会場風景

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概要

タイトル 「農食事業における現場のニーズから生まれた研究成果とその将来像の紹介」
主催 日本農芸化学会 産学官若手交流会(さんわか)
後援 「知」の集積と活用の場 産学連携協議会
(日本農芸化学会は「知」の集積と活用の場 産学連携協議会の会員です)
開催趣旨 今回のさんわかセミナーは、農林水産省とのコラボ企画です。農食事業(*)で実施された研究課題の中から、農芸化学と関連が深い研究成果についてご講演をいただきます。
研究がなかなか実用化に結びつかないという悩みは多くありませんか?農林水産業・食品産業の現場において、どのような技術シーズがあり、どのような応用研究が必要なのでしょうか。実際に、研究現場から実用化につながりつつある最新の技術・研究についてご紹介いただきます。共同研究のマッチング、あるいは、産学官連携による研究現場事例として皆様のお役に立つものと思います。また、農林水産省の方から、農食事業の制度概要についてもご紹介いただきます。産学官の連携研究に向けて、資金調達や連携者の確保をどのように進めていけば良いのか、アクティブな情報交換の場になればと考えております。
日本農芸化学会会員・非会員に関わらず、参加頂けますので、奮ってお申し込みください。
※農食事業とは、
農林水産省は生産現場等の課題の解決、農林水産業・食品産業の成長産業化に貢献するため、「農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業」を実施しています。この事業を省略して農食事業と呼んでいます。本事業は提案公募による競争的資金で、シーズ創出ステージ、発展融合ステージ、実用技術開発ステージの3つの研究ステージで構成されており、実施した研究課題において優れた成果を創出した場合は、公募を介さずにステージ移行できるシームレスの仕組みを導入しています。 詳しくは、
http://www.s.affrc.go.jp/docs/research_fund/2016/fund_2016.htm
日時 2017年1月23日(月)受付13:30~、講演開始14:00~、技術交流会17:00~
会場 東京大学農学部中島董一郎記念ホール(農学部フードサイエンス棟2階)(〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1 東京大学弥生キャンパス内)
アクセス 地下鉄
東京メトロ 東大前駅(南北線) 徒歩5分
東京メトロ 根津駅(千代田線) 徒歩12分
プログラム 13:30- 受付開始
14:00- 開会
14:00- 開会のあいさつ
14:10- 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業の紹介
     農林水産省農林水産技術会議事務局研究推進課 青山 沙織 氏
14:30- 医食農連携による日向夏搾汁残渣を用いた骨代謝改善素材、飲料の実用化開発
     宮崎大学 山口 昌俊 氏
14:50- マイタケの高機能性プレバイオティクス食品としての実証と低コスト栽培技術の普及
     北海道立総合研究機構 佐藤 真由美 氏
15:10- 休憩
15:25- 高機能性ウメ品種「露茜」の需要拡大を目指した安定生産技術並びに加工技術の開発
     和歌山県果樹試験場うめ研究所 下 博圭 氏
15:45- 豚ふん中の有用資源を循環利用する事業モデルの構築
     日立造船株式会社 川口 裕生 氏
16:05- 普及型オンサイト家畜感染症検査システムの開発
     東芝メディカルシステムズ株式会社 後藤 浩朗 氏
16:35- 閉会
17:00- 技術交流会
参加費 セミナー参加費:無料(当日受付可)
技術交流会参加費:4,000円(事前申込制)
定員 80名(先着順・満席となり次第締め切りとなります。当日残席がある場合のみ入場できます。)
参加申込 お申込は下記のリンクからお願いいたします。技術交流会の参加も事前申込が必要です。
https://goo.gl/forms/UR14cqUIRzgJ20cL2
※先着順で定員に達し次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。
※お申込いただいた個人情報は、参加確認および今後のさんわかセミナーご案内以外の目的には使用いたしません。
問い合わせ先 日本農芸化学会 産学官若手交流会(さんわか)
E-mail

Published by 学会(被災地理科) on 27 9月 2016

さんわか交流訪問「国の産学官連携支援制度を知る~JST、農水省~」

国が行っている産学官連携支援について勉強するため、7月25日に、さんわかメンバーで科学技術振興機構(JST)と農水省を訪問しましたので、その内容をご報告いたします。

科学技術振興機構(JST)の訪問

文責  大久保(エーザイ)

はじめに
科学技術振興機構(JST)は研究開発戦略を立案し、科学技術イノベーションの創出の推進と科学技術イノベーション創出のための科学技術基盤の形成を目的とした国立研究開発法人です。今回はJSTが行っている各支援事業の理解とそれらを農芸化学にたずさわる研究者の間で共有することを目的にさんわか一同ご訪問させていただき、「科学技術振興機構(JST)における産学共同研究開発・ベンチャー支援について」の紹介をしていただきました。そこで得られた情報を本紙で紹介させていただき、新たな試みにチャレンジしようとしている方々の一助にしたいと考えております。JSTでは主に ①産学マッチング型支援事業、②大学発ベンチャー、③産学連携拠点、といった3つの産学連携に関する支援事業を展開しています。本紙では特に①、②の支援事業についてご説明させていただきます。

①産学マッチング型支援事業
1. 研究成果最適展開支援プログラム (A-STEP)

本支援の目的
企業の事業化構想の中で、大学発技術シーズを活用するための開発を支援する。課題や研究開発分野の特性に応じ、研究開発ステージに応じて、切れ目なく成果の実用化・事業化を促進する。科学技術に関する研究テーマであれば申請可能。ただし基本的には「ステージII:シーズ育成」タイプからの申請がメインとなっている。一方で、創薬関連の研究テーマはAMEDが今後対応するとのことから、JSTでは募集対象外となっている。

支援内容(実際に募集を行っているものを対象)
1) ステージI:産業ニーズ対応タイプ(グラント)
産業界から技術テーマを募集し、それに適した技術を大学研究者(複数の大学からなるチームでも可)から募る。H27年度のテーマは「小型高輝度中性子源とその利用技術の開発」(H28年度は別テーマで8月下旬公募予定)。研究開発期間は2~5年、年2500万円以下の支援が受けられる。

2) ステージI:戦略テーマ重点タイプ(グラント)
設定した研究テーマを対象に、実用化に向けた研究開発を促進する。企業と大学等による共同申請が求められる。特許は必要ではないが、申請時に基礎研究の成果として見出されたシーズが存在していることが条件。H27年度のテーマは「IoT、ウエアラブル・デバイスのための環境発電の実現化技術の創成」、「ナノレベルの分解能と識別感度をもつイオンセンサの実現に向けた技術開発」(H28年度は別テーマで8月下旬公募予定)。研究開発期間は最長6年、年5000万円以下の支援が受けられる。

3) ステージII:シーズ育成タイプ(マッチングファンド)
社会的・経済的なインパクトにつながることが期待できる、幅広い分野からの研究開発提案を対象とし、第1~4分野までが設定されている(アグリ・バイオ関連は第4分野;プログラムオフィサーはバイオインダストリー協会 穴澤 秀治さん)。実用性検証から、中核技術の構築のための産学共同研究開発を支援する。申請には技術シーズの根拠となる知的財産(特許)が求められる(出願していれば申請は可能)。研究開発期間は2~6年、またJST支出総額は2000万円~5億円となり、この委託費と同等の資金負担が企業に求められる(自己負担額は企業が支出した自己資金に以下の係数を乗じたものとなる。資本金10億円以下の企業の場合4倍、資本金10億円超の企業の場合2倍)。

4) ステージIII:NexTEP-Aタイプ(開発成功時年賦返済)
大学等のシーズについて、開発リスクを伴う大規模な実用化開発を支援する。企業およびシーズ所有者等の共同申請が必要。Aタイプでは資本金10億円以上の企業が応募対象となる。シーズを実用化・開発に成功した場合はJST支出額を10年以内で年賦返済し、不成功の場合はその10%を一括返済する。企業都合により開発が中止した場合は、JST支出額を一括返済する必要がある。研究開発期間は最長10年、JST支出総額は1~15億円となっている。

5) ステージIII:NexTEP-Bタイプ(マッチングファンド)
大学等のシーズについて、開発リスクを伴う大規模な実用化開発を支援する。企業およびシーズ所有者等の共同申請が必要。Bタイプでは資本金10億円以下の企業が応募対象となる。JSTから支出する委託費と同等以上の資金負担が企業に求められる。自己負担額は、企業が支出した自己資金に係数(2倍)を乗じたもの。研究開発期間は最長5年、JST支出総額は3億円までとなっている。

2. 先端計測分析技術・機器開発プログラム

概要
革新的な研究成果の創出や産業競争力強化に資する最先端でニーズの高い計測分析技術・機器をシステムも含めて開発する。開発タイプにより、2種類の支援が存在する。

支援内容
1) 要素技術タイプ

最先端の計測分析機器の開発に向けた新規で独創的な要素技術、競合に対して顕著な優位性を持つ要素技術を開発するもの。原則として産と学(・官)からなる開発チームであることが求められる。開発期間は3年程度、年間2000万円程度の支援が受けられる。

2) 先端機器開発タイプ
要素技術開発からプロトタイプ機による実証から実用化までを一貫して実施。チームへユーザーが参画することを強く推奨している。産学官からなる開発チームであることが必須。開発期間は5年程度、年間5000万円程度の支援が受けられる。

3. マッチングプランナープログラム

概要・支援内容
H27年度に新設。マッチングプランナー(MP)を起点に、地域における産学官ネットワークと連携しつつ、地域の企業と相談して開発ニーズの把握を行い、全国の大学シーズから企業ニーズの解決に適したマッチングを提案する。仙台、東京、大阪、岡山、福岡の全国5拠点にMPを配置し、幅広い技術分野の研究開発に対応。企業と大学を仲介後、企業ニーズ解決試験(Funding)に申請し、共同研究開発の可能性を検証するための支援を受けられる。支援対象は大学・高専・公設試等であり、支援の基準額は1課題につき年170万円となる。

② 大学発ベンチャー

1. 大学発新産業創出プログラム (START)

概要
事業化ノウハウをもった人材(事業プロモーター*)を活用し、企業前段階から公的資金と民間の事業化ノウハウ等を組み合わせることにより、ポテンシャルが高い技術シーズに関して事業戦略・知財戦略を構築して事業化を目指す。本支援は医療・創薬に関する技術シーズも対象となる。

*事業プロモーターは期間内での資源・時間・成果のマネジメントや人材・事業のコーディネート、プロジェクトの継続判断、方向修正、出口戦略等を実施する。

支援内容
大学・独法の研究者の技術シーズをもとに、事業プロモーターとともに技術シーズ・ビジネスモデルの選定を行いながら、研究開発と事業化を一体的に推進する。申請者は国公私立大学、専門学校、大学共同利用機関法人、国立研究開発法人等に所属する研究者が対象。研究者が一次申請書を提出し、事業プロモーターによるデューデリジェンスを経て、事業プロモーターと研究者と共同で二次申請書を提出する。JSTから評価を受けた後、具体的な研究開発支援と事業化支援が受けられることとなる。最終的には民間ファンド等の投資によりベンチャーを創出する。研究開発・事業化支援期間は原則3年以下、年間約3000万円となっている。

2. 出資型新事業創出支援プログラム (SUCCESS)

概要・支援内容
JSTの研究開発成果の実用化を目指すベンチャー企業に対する支援。JSTから出資ならびに人的・技術的援助が受けられる。対象は1) JSTの研究開発成果の実用化を目指すベンチャー企業であること、2) 新たに設立する、もしくは設立から概ね5年以内の企業であることが条件である。出資内容は金銭およびJSTが保有する知的財産、研究設備等。出資の上限は以下の通り。

・出資比率:原則として総議決権の1/2未満
・出資金額:累計額で1社あたり5億円以内
*比率、金額の両方を満たすこと

おわりに
各プログラムをご紹介いただいた所感として、これらの前提に学と産の強い連携がはじめから求められるケースが多く、大学のシーズを活かそうとしてもなかなかその機会に恵まれないこともあるのではないかと思いました。その点、JSTのご担当者様から有望なシーズがあるならマッチングプランナーに相談していただき、その連携を構築するところから協力したいとのコメントを頂いております。支援事業も多岐にわたる為、今回ご紹介することのできなかった内容もありますので、JSTに直接お問い合わせいただくことで、皆様の研究の発展につながるサポートをご提案していただけるのではないでしょうか。なお、より詳しい情報はJSTホームページにて紹介されておりますので、ご興味のあった内容についてはそちらも合わせてご覧頂ければ幸いです。

科学技術振興機構(JST) ホームページ
http://www.jst.go.jp/index.html

 

農林水産省の訪問

 

文責 勝山(東京大学)

2016年7月25日に農林水産省を訪問し、農林水産技術会議事務局の皆様(11名)とさんわかメンバー(13名)で意見交換を行いました。今回は農林水産技術会議における農林水産研究基本計画や、現在募集が行われている『「知」の集積と活用の場』に関する検討経過、仕組みの詳細についてご説明いただきました。『「知」の集積と活用の場』は化学と生物2016年8号においても紹介されているので興味を持った方は、ぜひこちらも読んでいただければと思います。

世界的な人口の増加や気候変動、国内における農業従事者の高齢化や後継者の不足が進む中で、国が打ち出す農林水産分野の施策を理解することは、農芸化学の研究者にとっても重要です。その施策の中の一つとして、『「知」の集積と活用の場』による技術革新は位置付けられています。農林水産・食品分野の技術革新、事業化を一層加速するためには、さらなる産学連携研究の強化とこれまで交流の少なかった異分野間(例えば食分野と情報工学等)の情報交換と連携が必要となります。そのための新たな仕組み(「知」の集積と活用の場)が検討され、2016年4月に最終的な取りまとめが公表されました。

「知」の集積と活用の場の特徴的な仕組みの概略
もっとも下層には、様々な分野の企業・研究機関・生産者が加盟する「産学官連携協議会」が存在します。7月4日現在、1177団体が加盟しており、農林水産、食品産業のみではなく、電気精密機械製造業、化学工業などの分野からも会員がいる点が特徴です。その会員がセミナーやワークショップを通して交流を図り、共通の課題に取り組む「研究開発プラットフォーム」を構成します。研究開発プラットフォームは届出制であり、研究開発プラットフォームを届け出た後に次に述べる「研究コンソーシアム」を応募することができます。ここでは「プロデューサー人材」(後述)を中心として、議論を行い共通の研究課題などを設定します。「研究コンソーシアム」では研究開発プラットフォームの構成員が研究開発プラットフォームで設定された共通課題に対応した研究開発に取り組むことになります。コンソーシアムの研究開発費は民間企業1/3、国2/3のマッチングファンド方式となっています。このシステムについてはさんわかメンバーも何となくは聞いたことがあったものの、詳細については浸透していないという意見が出ました。また、知的財産権については研究開発プラットフォームを構成する際に契約を締結することから、基本的にはそれに沿った対応となるとのことでした。

研究開発プラットフォームのプロデューサー人材に関して
もう一つの特徴としては各研究開発プラットフォームに研究から事業化までを統括する「プロデューサー人材」を設置することです。研究開発プラットフォームメンバーが事前に面会し、プロデューサー人材の選考に関わることができます。ベンチャー企業の経営経験者、TLOの社長、一部の大学教授などがその候補となるようです。研究から事業化までの実績のある人はなかなかいないのではないかという意見も出ましたが、農林水産省としてはプロデューサー会議等による運営サポートや次世代プロデューサー育成に対するサポートを行っていくとのことでした。

農林水産技術会議事務局の皆様とさんわかメンバーの意見交換
農林水産技術会議事務局の皆様から大学・研究機関における競争資金への応募の状況、若手研究者の研究環境改善には何が必要か、異分野間の研究業績を公平に審査するには何が必要かなどについて等、ご質問いただきました。また、今後の研究の発展におけるビッグデータの重要性やゲノム編集技術の今後の展望についても意見を交換しました。本意見交換の場を通じて、イノベーション・成果の事業化を促進する仕組みを国としてこのように提供していることを私たち研究者もよく理解し、活用していく必要があると感じました。

おわりに
以上が今回のさんわかメンバーによる農林水産省訪問の報告となります。皆様の今後の研究活動・業務において一助となれば幸いに存じます。ご多忙の中、意見交換の機会をくださった農林水産省 農林水産技術会議事務局の皆様に厚く御礼申し上げます。引き続き、産学官学術交流の推進・未来につながる交流を目指し、様々な企画を用意していきたいと考えておりますので、今後もさんわか活動にご協力・ご参加いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

Published by 学会(被災地理科) on 30 5月 2016

2016年度産学官学術交流フォーラム

報告

2016年3月29日(火)、日本農芸化学会2016年度大会において、2016年度産学官学術交流フォーラムを札幌コンベンションセンター特別会議場で開催しました。第1部では農芸化学企画賞の発表会、第2部ではシンポジウムを行いました。事前の広報活動の効果もあり延べ人数で385名と非常に多くの方にご出席いただき、本イベントに関する関心の高さがうかがわれました。以下、各イベントについて簡単に報告いたします。

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写真1 三輪委員長の開会の挨拶                写真2 農芸化学研究企画賞発表会

第1部 農芸化学研究企画賞発表会の開会に先立ち、産学官学術交流委員会の三輪清志より開会の挨拶がありました。
まず、第13回農芸化学研究企画賞受賞者による研究企画発表会があり、今回採択された3件の研究提案の説明がありました。以下、発表順に講演タイトルと演者を記します。
「非侵襲的薬剤投与法を可能にする上皮タイトジャンクション可逆的開口剤の開発」臼井 健郎 氏(筑波大学・生命環境系)
「食後高血糖改善成分を含む新規食材の活用に関する研究」仲川 清隆 氏(東北大学・大学院農学研究科)
「廃棄ゴムの再資源化を目指したゴム処理技術の革新」笠井 大輔 氏(長岡技術科学大学・工学部)
いずれの講演も産業的にも学術的にも興味深く、今後の展開が楽しみな内容でした。
次いで、第12回農芸化学研究企画賞受賞者による中間報告会が行われました。
「ゼブラフィッシュの受精卵感染モデル系を利用した抗感染症薬シーズの探索」浅見 行弘 氏(北里大学・大学院感染制御科学府)
「微生物発酵法による植物アルカロイド生産と生薬生理活性物質の創製」南 博道 氏(石川県立大学・生物資源工学研究所)
第11回農芸化学研究企画賞受賞者による最終報告会が行われました。
「放線菌二次代謝物の生産を増強する小分子バイオメディエーターの開発」高橋 俊二 氏(理化学研究所・環境資源科学研究センター)
「生食用赤果肉リンゴ原因遺伝子の機能解析と育種の効率化」松本 省吾 氏(名古屋大学・大学院生命農学研究科)
「巨大褐藻類を原料とする有用バルクケミカル発酵生産技術の開発」河井 重幸 氏(京都大学・大学院農学研究科)
研究企画賞報告会終了後、第11、12回の研究企画賞受賞者によるポスターセッションを特別会議場ホワイエにて行いました。限られた時間ながら、ポスターセッションでは熱のこもった討論が行われました。

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写真3 ポスター発表の様子                              写真4 シンポジウムの様子

議論を尽くすには十分な時間がなく、やや残念ではありましたが、ここでの討論の成果が研究の急速な進捗につながることが期待されます。また、アンケートでは、企画賞の研究は今後実用化の可能性の期待が大きい等のコメントもあり、実学としての農芸化学の有り様についても実感できる発表会となりました。

第2部のシンポジウムでは、「地方創生!!表示制度を活かせるか?産学官連携で探る地域食品の未来」として4名の先生方に講演を行っていただきました。
田村 耕志 氏(北海道庁・食関連産業室)による「北海道食品機能性表示制度(ヘルシーDo(ドゥ))について~北海道からの挑戦~」のご講演では、ヘルシーDo制度の説明からその制度の活用に向けた取り組みについての紹介がありました。
佐川 泰隆 氏(北海道フード特区機構・事務局)による「北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区の取り組み」のご講演では、北海道の強みを生かした食産業の戦略についての紹介がありました。
綾部 時芳 氏(北海道大学・大学院先端生命科学研究院)による「腸から見れば! 食品と免疫と腸内細菌がつくる“腸内環境”の解明と実用化」のご講演では、最近話題の腸内環境についての研究の最前線のご紹介がありました。    

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                写真5 会場の様子                                            写真6 パネルディスカッションの様子  

西平 順 氏(北海道情報大学・医療情報学部)による「住民参加型の食の臨床試験システム『江別モデル』」のご講演では、北海道情報大学が取り組んでいる食の臨床試験システムについてのご紹介がありました。いずれの講演も参加者から「非常に興味深かったと」好意的なご意見を多数いただきました。
全てのご講演の終了後、日経バイオテク シニアエディターの河田孝雄 氏を進行役、パネリストとして上記4名と産学官学術交流委員会から中村剛が参加してパネルディスカッションが行われました。現状行われていることと、今後の課題を模索しながらパネルディスカッションは進行し、北海道という地域のメリットデメリットを明確にし、他の地域の食産業振興に役立つ知見やアイディアが多く提示されました。
また、本大会ミキサーに合わせて行われた技術交流会では、フォーラム参加者だけにとどまらず、様々な研究者同士の交流が行われ、年会同時開催にふさわしいレベルの産官学交流が行われました。今後、農芸化学会発の産学官共同研究が生まれることを期待しています。

概要

日時 2016年3月29日(火)13時15分開始
(日本農芸化学会2016年度大会3日目)
会場 札幌コンベンションセンター 会場:A(特別会議場、1F)
主催 日本農芸化学会「産学官学術交流委員会」
企画 日本農芸化学会「産学官若手交流会(さんわか)」
プログラム 第1部 農芸化学研究企画賞発表会(13:15~14:45)
  • 13:15~13:20
    「農芸化学研究企画賞」 
    三輪 清志 (産学官学術交流委員会委員長)

    本賞は、農芸化学分野における斬新な研究企画を会員から広く募集し、本賞の趣旨に賛同した企業からの寄付金を、産学官学術交流委員会が選出した研究者に副賞として贈呈することにより、学術研究の産業化促進や農芸化学のさらなる発展をめざそうというものです。

    従来のような研究成果に対する賞ではなく、農芸化学分野における新たな産業の育成をめざして、農芸化学の特徴を活かした重点研究領域から優秀なテーマ提案者を顕彰し、もって研究成果の早期創出とその産業化を支援することで、農芸化学における産業界と学・官界の連携強化への寄与をめざすことを目的としております。
     
第13回農芸化学研究企画賞受賞者による研究企画発表会
  • 13:20~13:25
    「非侵襲的薬剤投与法を可能にする上皮タイトジャンクション可逆的開口剤の開発」 
    臼井 健郎 氏(筑波大学・生命環境系)
  • 13:25~13:30
    「食後高血糖改善成分を含む新規食材の活用に関する研究」 
    仲川 清隆 氏(東北大学・大学院農学研究科)
  • 13:30~13:35
    「廃棄ゴムの再資源化を目指したゴム処理技術の革新」 
    笠井 大輔 氏(長岡技術科学大学・工学部)
     
第12回農芸化学研究企画賞受賞者による中間報告会
  • 13:35~13:40
    「ゼブラフィッシュの受精卵感染モデル系を利用した抗感染症薬シーズの探索」 
    浅見 行弘 氏(北里大学・大学院感染制御科学府)
  • 13:40~13:45
    「微生物発酵法による植物アルカロイド生産と生薬生理活性物質の創製」 
    南 博道 氏(石川県立大学・生物資源工学研究所)
     
第11回農芸化学研究企画賞受賞者による最終報告会
  • 13:45~13:55
    「放線菌二次代謝物の生産を増強する小分子バイオメディエーターの開発」 
    高橋 俊二 氏(理化学研究所・環境資源科学研究センター)
  • 13:55~14:05
    「生食用赤果肉リンゴ原因遺伝子の機能解析と育種の効率化」 
    松本 省吾 氏(名古屋大学・大学院生命農学研究科)
  • 14:05~14:15
    「巨大褐藻類を原料とする有用バルクケミカル発酵生産技術の開発」 
    河井 重幸 氏(京都大学・大学院農学研究科)
     
ポスターディスカッション&休憩
  • 14:15~14:45
    ホワイエにて研究企画賞中間報告および最終報告のポスターディスカッションを開催いたします。
第2部 シンポジウム「地方創生!!表示制度を活かせるか?産学官連携で探る地域食品の未来」(14:45~17:40)

2015年度から「機能性表示食品制度」や「地理的表示保護制度」が始まり食品関係者の注目を集めておりますが、北海道では2013年度より、「北海道食品機能性表示制度」をスタートさせています。本シンポジウムでは、北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区の設置など、先端的な取り組みに挑む北海道の食品研究の最前線についてご講演をいただきます。最後には、パネルディスカッションにより、地方創生に向けた産学官連携による地域食品研究の展開について意見交換を行います。
 
  • 14:45~15:15
    「北海道食品機能性表示制度(ヘルシーDo(ドゥ))について~北海道からの挑戦~」 
    田村 耕志 氏(北海道庁・食関連産業室)
  • 15:15~15:45
    「北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区の取り組み」
    佐川 泰隆 氏(北海道フード特区機構・事務局)
  • <休憩>
  • 15:50~16:30
    「腸から見れば! 食品と免疫と腸内細菌がつくる“腸内環境”の解明と実用化」
    綾部 時芳 氏(北海道大学・大学院先端生命科学研究院)
  • 16:30~17:10
    「住民参加型の食の臨床試験システム『江別モデル』」
    西平 順 氏(北海道情報大学・医療情報学部)
  • 17:10~17:40
    パネルディスカッション
    進行役:河田 孝雄 氏(日経バイオテク シニアエディター)
    パネリスト:上記シンポジストほか
第3部 技術交流会(札幌コンベンションセンター 会場:D)
17:45~
※日本農芸化学会2016年度大会ミキサーとの合同開催となります。
(大会参加登録が必要です)

Published by 学会(被災地理科) on 08 4月 2016

第26回さんわかセミナー【さんわか特別セミナー】「実学からイノベーションを興すMOT」

報告

2016年5月16日、東京大学 農学部 弥生講堂一条ホールにて、第26回さんわかセミナー【さんわか特別セミナー】を開催いたしました。実学として発展してきた農芸化学研究の存在感は近年薄れつつあり、今こそ社会における各課題を解決するようなイノベーションが求められています。今回のセミナーでは「実学からイノベーションを興すMOT」と題しまして、東京理科大学大学院イノベーション研究科技術経営専攻教授である伊丹敬之先生をお招きし、ご講演いただきました。

ご講演では経営学の視点から、「実学」、「イノベーション」、「MOT(技術経営)」の三つキーワードを起点に、産学官の研究者それぞれに求められる資質や心得についてご解説いただきました。イノベーションの定義やそれを達成するために求められる要素等、各自の研究を振り返るきっかけとなる貴重な指針をお示しいただけました。MOTの観点からは、「技術を開発する際は顧客視点が重要であり、顧客の本質的課題を抽出するためのプロセスが求められる」といった、企業研究者として不可欠であり、しかしどこか忘れがちになってしまう点についてもご解説いただきました。特に組織全体における学習活動および学習意欲を刺激するような教育者的スタンスの重要性については会場から活発なご意見・ご質問があり、ご講演に参加された多くの方の関心を集めていたと感じております。「顧客の心にも、部下の心にも火をつけるのが偉大なイノベーターである」という先生のお言葉は大変印象深く、ぜひそうありたいと思いました。

本講演には企業、大学の研究機関の関係者を問わず、多くの方にご参加いただきました。参加者の皆様に本講演の感想をお聞きしましたところ、企業の立場から印象を受けたこと、大学の研究機関の立場から学ばなければならないこと等、参加された方々それぞれが大変刺激を受けていたご様子で、極めて好評であったと認識しております。この場をお借りしまして、本講演のアンケートにご協力いただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。

以上、本セミナーが皆様の今後の研究活動・業務において一助となれば幸いに存じます。ご多忙の中、ご講演を快諾していただいた伊丹先生、ならびにご参加いただいた多くの皆様に厚く御礼申し上げます。引き続き、産学官学術交流の推進・未来につながる交流を目指し、様々な企画をご用意していきたいと考えておりますので、今後もさんわか活動にご協力・ご参加いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

エーザイ(株) 大久保 真哉

講義風景

写真

概要

タイトル 「実学からイノベーションを興すMOT」
主催 日本農芸化学会 産学官学術交流委員会/産学官若手交流会(さんわか)
ポスター

さんわか
さんわか特別セミナー ポスター(PDF)

開催趣旨 MOT(Management of Technology;技術経営)研究で著名な伊丹敬之先生による特別セミナー企画!!
実学として発展してきた農芸化学研究ですが、最近、その存在感が薄くなってきてはいないでしょうか?真に社会の課題を解決するような、あるいは、人々の暮らしを豊かにするようなイノベーションはどうしたら興せるのか。経営学者の視点から、研究者が心得るべき課題について鋭く指摘していただきます。
現在のリーダーから未来の研究リーダーを目指す学生まで、産学官の多くの農芸化学関係者必聞のセミナーです。今後の研究の方向性を考える上で、きっと皆さんのお役に立つと思います。
日本農芸化学会会員・非会員に関わらず、参加頂けますので、奮ってお申し込みください。
日時 2016年5月16日(月)受付15:30~、講演開始16:00~、技術交流会17:45~
会場 東京大学 農学部 弥生講堂一条ホール(技術交流会:弥生講堂アネックス)(〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1)
アクセス 地下鉄
東京メトロ 東大前駅(南北線) 徒歩1分
東京メトロ 根津駅(千代田線) 徒歩8分
都バス
御茶ノ水駅(JR中央線、総武線)より
茶51駒込駅南口又は東43荒川土手操車所前行
東大(農学部前バス停)下車徒歩1分
講演者 東京理科大学大学院イノベーション研究科技術経営専攻教授:伊丹 敬之
プログラム 15:30- 受付開始
16:00- 開会
16:00-
   『主催者挨拶』
   産学官学術交流委員会委員長:三輪 清志
16:05-
    『実学からイノベーションを興すMOT』
    東京理科大学大学院技術経営専攻教授:伊丹 敬之
17:35- 閉会
17:45- 技術交流会
参加費 セミナー参加費:無料(当日受付可)
技術交流会参加費:4,000円(事前申込制)
定員 200名 (先着順・満席となり次第締め切りとなります。当日残席がある場合のみ入場できます。)
参加申込 お申込は下記のリンクからお願いいたします。技術交流会の参加も事前申込が必要です  (締切延長5月13日(金)まで)。
https://goo.gl/EgF0pu
※先着順で定員に達し次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。
※お申込いただいた個人情報は、参加確認および今後のさんわかセミナーご案内以外の目的には使用いたしません。
問い合わせ先 日本農芸化学会 産学官若手交流会(さんわか)
E-mail

Published by 学会(被災地理科) on 16 12月 2015

第24回セミナー「農芸化学からつながる産・学・官のネットワーク~さんわかメンバーによる講演会~」

報告

2015年10月2日(金)、東京大学 中島董一郎ホールにて、第24回さんわかセミナー「農芸化学からつながる産・学・官のネットワーク~さんわかメンバーによる講演会~」を開催いたしました。
2004年に産学官学術交流委員会の下部組織として発足した産学官若手交流会「さんわか」の第1期から第7期が一堂に会し、各期の当時の活動や思い出、メンバーの研究内容、産学官交流に対する思いについてご講演いただきました。

第1期は東京大学大学院農学生命科学研究科の大西康夫先生が代表し、発足当時の状況や産学官連携における「人と人のつながり」の重要性、大学が果たすべき役割についてご講演いただきました。

第2期は東京電機大学工学部の川崎寿先生が代表し、当時のさんわかの活動状況、任期終了後も続く第2期メンバーのつながり、産学官のネットワーク構築に対する抱負についてご講演いただきました。

第3期はMeiji Seikaファルマ株式会社の大山真氏から当時の活動についてご紹介いただいた後に、第3期の各メンバーから活動当時の思い出や近況、現在の研究内容についてご報告いただきました。

第4期は味の素株式会社の柴草哲郎氏が代表して当時の活動についてご説明いただき、さらに当時のメンバーが抱えていた産学官それぞれの立場における葛藤・思いについて、第4期メンバーに行ったアンケートを交えながらご紹介いただきました。

第5期は東京農工大学大学院農学研究院の北野克和先生が代表し、当時の活動をご報告いただくと共に、北野先生が研究している「“環境にやさしい”付着防汚剤の開発」について分かりやすくご紹介いただきました。

第6期は大阪大学大学院工学研究科の本田孝祐先生より各メンバーの紹介や当時の活動報告をしていただいた後に、本田先生の耐熱性酵素を用いたオンデマンドバイオプロダクションに関する研究についてご紹介いただきました。

現職の第7期は農研機構/食品総合研究所の大池秀明を筆頭に、各メンバーが自己(研究)紹介を行いました。

最後に産学官学術交流委員会の三輪清志委員長より、日本農芸化学会設立100周年を見据えた中でのさんわかに対する期待についてお言葉をいただきました。

以上のように、第1期から第7期が集まる中で当時の活動や産学官交流に対する思いについてご講演いただき、今後のさんわか活動の参考になると共に、産学官交流の重要性を再認識することができました。また、当日は約50名の方にご参加いただき、講演後の懇親会(@向ヶ丘ファカルティハウス)においても期の枠を超えた意見交換が行われました。
今回ご多用の中ご参加いただいた皆様には改めて御礼申し上げます。
今回のさんわかセミナーがこれまで以上に産学官交流を促進するきっかけとなり、農芸化学分野における研究・事業化が進展していくことを祈念しております。今後ともさんわかの活動にご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

文責 7期 川島(キッコーマン株式会社)

講演風景

写真

Published by 学会(被災地理科) on 16 11月 2015

さんわか第25回セミナー「産学官でつなぐ糖鎖工学の現状」

概要

タイトル 「産学官でつなぐ糖鎖工学の現状」
主催 日本農芸化学会 産学官若手交流会(さんわか)
ポスター

さんわか
さんわか第25回セミナー ポスター(PDF)

開催趣旨 DNA、タンパク質に続く第3の生命鎖と知られる糖鎖は、多種多様な形で自然界に存在しており、生体内においても様々な生理活性を持つことが知られています。しかし、糖鎖はその多様性から未だ不明な部分が多く存在し、様々な基礎的研究が行われています。その一方で、基礎研究から得られた知見を応用した、機能性糖質や糖タンパク質医薬品が既に市場に広まってきています。このように糖鎖工学は基礎から応用まで活発に研究開発されおり、産学官での連携の強い分野の1つとなっています。
そこで、第25回さんわかセミナーでは「産学官でつなぐ糖鎖工学の現状」と題しまして、産学官それぞれから第一線でご活躍されている先生方をお招きして、お話を伺う機会を企画いたしました。また、講演終了後には、先生方を囲んで技術交流会も開催します。参加費は無料(技術交流会は有料)。また日本農芸化学会会員でない方の参加も大歓迎ですので皆様ふるってご参加ください。なお、技術交流会からの参加も受付けております。ぜひこのセミナーを機会に研究の幅、交流の輪を広げましょう。
日時 2015年12月3日(木)受付13:00~、セミナー13:30~、技術交流会17:30~
会場 京都大学 北部キャンパス 理学部セミナーハウス 大セミナー室(京都市左京区北白川追分町)
アクセス JR京都駅から
市バス 京都駅前 206系統「東山通 北大路バスターミナル」行(約35分)→百万遍(→今出川通を東に徒歩10分)
市バス 京都駅前 17系統  「河原町通 錦林車庫」行(約35分)→京大農学部前
http://www.sci.kyoto-u.ac.jp/modules/tinycontent9/
講演者 株式会社糖鎖工学研究所:朝井洋明 氏
地方独立行政法人大阪市工業技術研究所:村上洋 氏
京都大学大学院 生命科学研究科:片山高嶺 氏
株式会社林原:福田恵温 氏
プログラム 13:00-受付開始
13:30-開会
13:40-
 『化学的アプローチによる構造均一な糖タンパク合成への挑戦』
株式会社糖鎖工学研究所:朝井洋明
14:20-
『酸性オリゴ糖ラクトビオン酸の機能性と生体触媒を用いた生産』
地方独立行政法人大阪市工業技術研究所:村上洋
15:00-
休憩
    
15:30-
『ビフィズス菌と母乳オリゴ糖 ~ビフィズスフローラ形成の分子機序解明を目指して~』
京都大学大学院 生命科学研究科:片山高嶺
16:10-
『ナンバーワンよりも「オンリーワン」を! ‐林原の糖質開発‐ 』
株式会社林原:福田恵温
16:50-閉会
17:15-技術交流会
参加費 セミナー参加費:無料
技術交流会参加費:3,000円、学生1,000円
参加申込 件名を「さんわかセミナー参加申し込み」とし、
・氏名
 (学生の場合はその旨を明記して下さい)
・所属
・連絡先メールアドレス
・交流会参加の有無
をE-mailにて、下記のアドレスへご連絡ください。

※申し込み先着順で定員に達し次第、締め切りとさせていただきます。
※お申込みいただいた個人情報は、参加確認および今後のさんわかセミナーのご案内以外の目的には使用いたしません。
問い合わせ先 京都大学大学院 農学研究科 岸野 重信(さんわか幹事)
kishino@kais.kyoto-u.ac.jp
(@を半角の@に置き換えてください)

報告

2015年12月3日、京都大学北部キャンパスにて、第25回さんわかセミナーを開催いたしました。今回のセミナーでは「産学官でつなぐ糖鎖工学の現状」と題しまして、産学官それぞれから、糖鎖・糖質の分野において第一線でご活躍されている先生方をお招きし、ご講演いただきました。

朝井先生からは(株)糖鎖工学研究所(GlyTech, Inc.)が誇る高質な糖タンパク質合成技術や、中分子薬として需要が高いペプチド医薬品への適用等、優れた基盤技術とその可能性についてご説明していただきました。

村上先生は産官の共同研究を通じ、ラクトビオン酸を高収率で生産させ、かつ食品素材として活用可能な菌株の探索についてご発表いただきました。またラクトビオン酸の機能性と食品への応用についてもご解説いただきました。

片山先生は乳児期のビフィズスフローラ形成における母乳オリゴ糖の作用について注目しており、母乳オリゴ糖の分解酵素の解析を通じ、腸管内ビフィズス因子として母乳オリゴ糖が機能していることを示唆する研究成果をご発表いただきました。

福田先生からは株式会社林原における糖質開発とその歴史についてご紹介いただきました。特にトレハロースや新・古糊の開発秘話において、研究に対する熱意、次々とアイデアが生まれる林原の独特の社風を感じることができました。

以上、本セミナーでは4名の講師の方にご講演いただきました。当日は約50名の方にご参加いただき、質疑応答および技術交流会にて活発な意見交換が行われました。糖鎖・糖質は基礎から応用まで活発に研究開発されており、現在では産学官連携の強い分野の1つとなっております。本セミナーが皆様の今後の研究の一助となり、また新たな連携のきっかけとなれば幸いに存じます。ご多用の中、ご講演を快諾していただいた講師の先生方、ならびにご参加いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。今後もさんわか活動にご協力・ご参加いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

エーザイ(株) 大久保 真哉

講演風景

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Published by 学会(被災地理科) on 03 6月 2015

第7期 (2015-16年度)

主な活動

メンバー表

氏名 所属 世話人
大池 秀明 農研機構 食品研究部門
大久保 真哉 エーザイ(株)  
勝山 陽平 東京大学大学院農学生命科学研究科
川島 忠臣 キッコーマン(株)  
岸野 重信 京都大学大学院農学研究科
小泉 幸央 秋田大学大学院医学系研究科  
小林 厚志 日本大学工学部  
常田 啓太 サッポロホールディングス(株)  
志水 元亨 名城大学農学部
利光 孝之 (株)明治  
安田 亜希子 (株)林原
山田 和輝 味の素(株)  
山本 祐梨子 協和発酵バイオ(株)  
渡邉 徹 (株)カネカ  

Published by 学会(被災地理科) on 15 4月 2015

2015年度産学官学術交流委員会フォーラム

報告

去る2015年3月28日に日本農芸化学会2015年大会にて産学官学術交流委員会フォーラムを岡山大学津島キャンパス創立50周年記念館金光ホールにて産学官学術交流委員会と合同で開催しました。

第1部では、「第12回農芸化学研究企画賞受賞者研究企画発表会」として産学官学術交流委員会の三輪委員長の挨拶に続いて2名の先生方に講演を行って頂きました。抗感染症薬や生薬生理活性物質生産といういずれも産業に直結する研究で、今後の展開が楽しみな内容でした。さらに「第10回農芸化学研究企画賞受賞者最終報告会」として3名の先生方にそれぞれ講演を行って頂きました。機能性ペプチドの評価、メタン発酵プロセスの構築、廃棄ミカンの高度利用と、いずれの講演も産業利用という出口が明確な研究内容で、“これぞ農芸化学の真骨頂”という大変興味深いものでした。

第2部では、「第11回農芸化学研究企画賞中間報告会」として3名の先生方に講演を行って頂きました。放線菌二次代謝物生産、赤果肉リンゴ育種、海洋バイオマスからの物質生産と、いずれも非常に魅力的な研究で今後の発展がますます期待できるような内容でした。

第3部では、ポスターディスカッションと称して創立50周年記念館1階交流サロンにて第2部に引き続き第11回農芸化学研究企画賞中間報告を開催しました。また、今回は初の試みとして大会実行委員会との共催で大会トピックス演題のポスター発表も同時開催致しました。120名もの多くの方々に参加して頂き、至る所で活発な議論が行われ、サロンは終始その熱気に包まれておりました。

第4部では「世界に挑む!日本発バイオベンチャー!!」と冠したシンポジウムを開催しました。スパイバー株式会社 森田啓介氏からは微生物発酵生産によるクモの糸の量産化、株式会社ジナリス 西達也氏からは廃棄プラスチックからのポリフェノール類の大量生産、そして東京大学 菅裕明氏からはin vitroでの特殊ペプチドライブリー構築及びそのスクリーニングを用いた全く新しいペプチド創薬技術についてそれぞれ話題を提供して頂きました。どの講演も未来を切り拓く力強さに溢れた内容で、そのドラマティックな展開に会場中誰もが魅了されていました。実学としての農芸化学のあり方を我々に改めて問い直す一つの契機になったのではないかと思います。

そして第5部は会場を南福利施設(ピーチユニオン)に移し、ミキサーとの共催の形で技術交流会を開催しました。会場では一般、学生を問わず沢山の参加者で溢れ、アットホームな雰囲気の中で交流が行われました。

今回のフォーラムの参加者数は約250名でした。「トピックス賞のアナウンスが少ないので、一度に見られるのはありがたかった」、「第3部、ポスターは深いディスカッションできるのが良い」、「第4部、生のベンチャーの話は面白かった」、「第4部、今までに聞いたことが無いような発想を聞くことが出来て良い刺激になりました」「場所、会場が大変良く、落ち着いた中で講演を聞くことができました」、などといった本フォーラムに関して好意的なご意見を多数頂きました。本フォーラムを開催するにあたり、大会関係者をはじめ、様々な形でご支援頂いた多くの方々に改めて御礼申し上げます。また、「非常に面白い内容であるにもかかわらず、参加者が少ない。大会プログラムの内容を改善するなどもっと宣伝が必要ではないでしょうか」、「参加者が少なくてもったいない」、「大会前に事前に要旨が見られると聴きたいと思います」といったご意見も頂きました。本フォーラムが皆様にもっと周知されるよう、さらなる改善をしていきたいと思います。

また2016年度大会でもフォーラムを開催しますのでぜひ皆様ご参加ください。

*要旨集が必要な方は、さんわかトップページのE-Mail(こちら)にご連絡いただければ対応いたします。

写真

概要

主催 日本農芸化学会「産学官学術交流委員会」、「産学官若手交流会(通称:さんわか)」
日時 2015年3月28日(土)13時30分開始
会場 岡山大学 津島キャンパス 創立50周年記念館1階金光ホール・交流サロンおよび南福利施設(ピーチユニオン)
ポスター 2015年度産学館学術交流委員会フォーラム(PDF)
プログラム 第1部 第12回農芸化学研究企画賞受賞者研究企画発表会(創立50周年記念館1階金光ホール)
  • 13:30~13:35
    「農芸化学研究企画賞とは」 三輪 清志 氏(産学官学術交流委員会委員長)
  • 13:35~13:40
    「ゼブラフィッシュの受精卵感染モデル系を利用した抗感染症薬シーズの探索」 浅見 行弘 氏(北里大学・大学院感染制御科学府)
  • 13:40~13:45
    「微生物発酵法による植物アルカロイド生産と生薬生理活性物質の創製」 南 博道 氏(石川県立大学・生物資源工学研究所)

第10回農芸化学研究企画賞受賞者最終報告会(創立50周年記念館1階金光ホール)
  • 13:45~14:00
    「高機能食品成分を用いた脳老化の予防と改善に関する研究」 久恒 辰博 氏(東京大学・大学院新領域創成科学研究科)
  • 14:00~14:15
    「メタン発酵プロセスに用いる高熱性細菌の探索と応用」 中島 琢自 氏(北里大学・感染制御研究機構)
  • 14:15~14:30
    「ヘスぺリジンの機能性に注目したかんきつ類の高度利用と地域活性化」  田丸 靜香 氏(長崎県立大学・看護栄養学部)
第2部 第11回農芸化学研究企画賞中間報告会(創立50周年記念館1階金光ホール)

14:40~15:00
※第3部で引き続きポスターディスカッションを行います。
  • 「放線菌二次代謝物の生産を増強する小分子バイオメディエーターの開発」 高橋 俊二 氏((独)理化学研究所・環境資源科学研究センター)
  • 「生食用赤果肉リンゴ原因遺伝子の機能解析と育種の効率化」 松本 省吾 氏(名古屋大学・大学院生命農学研究科)
  • 「巨大褐藻類を原料とする有用バルクケミカル発酵生産技術の開発」 河井 重幸 氏(京都大学・大学院農学研究科)
第3部 ポスターディスカッション(創立50周年記念館1階交流サロン)

15:00~16:00
今年度は、第2部に引き続き第11回農芸化学研究企画賞中間報告と、初の試みとして大会トピックス演題のポスター発表(大会実行委員会との共催)を行います。幅広い研究者、特に若手研究者が自由に意見交換できる場を設けたいと考えています。
第4部 シンポジウム「世界に挑む!日本発バイオベンチャー!!」(創立50周年記念館1階金光ホール)

「農芸化学」は、実学として発展してきた学問です。しかしながら、数多くの研究が行われている一方で製品化、実用化にまで辿り着く研究はごく一部に限られています。このため、実学としての農芸化学の真のあり方が今問われています。本シンポジウムでは、近年注目を集めているバイオベンチャーを牽引する先生方に、これまでの研究、開発事例と将来の展望をご紹介頂きます。

16:00~18:15
  • 「“QMONOS”実用化への挑戦」 森田 啓介 氏(スパイバー株式会社)
  • 「ポリフェノールで環境と健康を守る!」 西 達也 氏(株式会社ジナリス)
  • 「非古典的特殊ペプチド創薬とイノベーション」 菅 裕明 氏(東京大学・大学院理学系研究科)
第5部 技術交流会(南福利施設(ピーチユニオン))

18:30~20:00
※第5部はミキサーと合同開催となっております。皆様奮ってご参加ください。

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