概要

日時 2011年12月18日(日) 15:00~17:00
場所 山口市菜香亭 2階会議室(山口市天花1-2-7)
テーマ 身体にいいのを「飲む」「食べる」:飲食料品の中の機能性1
「茶、コーヒーやお酒で健康に暮らそう~嗜好飲料の、香りや効能と注意点~」
講師 山口大学大学院医学系研究科 教授 青島 均 氏
コーディネーター 山口大学大学院医学系研究科 教授 松井 健二 氏
共催 財団法人農芸化学研究奨励会、日本学術会議農芸化学分科会
内容 科学技術が進歩して、私たちの生活は物質的に豊かになりましたが、社会が高度化し、変化が激しく、人間関係も複雑になるなかで、過度のストレスにさらされながら生活しています。茶、コーヒーや酒などの嗜好品は、米、野菜、肉や魚のように生存に必須の食品ではありませんが、生活が豊かになるにつれて、忙しい生活の中でほっと一息ついたり、一日の仕事の疲れを取ったりするために、多くの人々が愛飲していることでしょう。嗜好飲料には、カフェインやエタノール(エチルアルコール)などの生理活性物質が含まれていて、脳内の受容体に作用して、気分に影響するとともに、依存性(中毒)も引き起こします。カテキン、クロロゲン酸やレスベラトロールなどのポリフェノールも含まれていて、健康に良いと報告もされています。また、嗜好品には香り成分も含まれていて、嗜好品の味わいに影響し、品質を決めています。生理活性物質、ポリフェノールや香りが、私たちの心身にどのように働いて、気分や健康に影響するのかをお話しします。さらに疫学調査(人の集団に対する病気の調査)を基に、嗜好品の健康を保つための飲み方や注意点をお話しします。茶、コーヒーや酒などの嗜好飲料は、体の健康のために飲むというよりも、気分転換や他人とのコミュニケーションによる、心の健康保持の手段と考えた方がよいでしょう。一方、タバコは、健康面からはお勧めできません。
参加費 500 円 (ドリンク代を含む)

会場風景

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参加者からのご意見

  • 少し専門的な面もありましたが、私たちの日常生活と関わりのある内容で興味深くお聞きしました。また、他の話題でも機会があれば参加したいと思います。
  • 初め、場違いなところに参加したな、と思いましたが、楽しかったです。色々なことが化学的に証明できていること発見しました。