概要

日時 2013年7月19日(金)、7月22日(月)、7月23日(火)、7月24日(水) 16:45~18:30
学校 宮城県仙台二華高等学校
対象 1年生13名、2年生17名 合計30名
テーマ 「組換えDNA技術がもたらした生命科学・医学研究への影響」
講師 東北大学大学院農学研究科 准教授 米山 裕 氏
内容・目的 「形質転換実験」
pGLOバクテリア遺伝子組換えキット(Bio-Rad社)を使用し、外来遺伝子(GFP遺伝子)を有するプラスミド(pGLO)を大腸菌に形質転換して、その遺伝子の発現を観察した。
「遺伝子発現の観察」
pGLOを形質転換した大腸菌を前日に平板に塗布後培養し、実験当日平板(約600コロニー/プレート)を4分画して誘導物質であるアラビノース溶液を授業実施6時間前と3時間前に滴下した。授業開始時に生徒が残りの2区画のうちの1区画にアラビノースを滴下し最後に残った区画を対照として培養し、授業終了前にGFPの発現をブラックライトにて観察した。
「手指常在細菌の培養」
生徒全員に事前に準備しておいた寒天平板を渡し、手指に付着している常在細菌の培養を行った。翌日にその結果を観察した。
「出前講義」
「組換えDNA技術がもたらした生命科学・医学研究への影響」と題して、今回の出前授業の総括的な講義と、組換え技術の応用に関して話題を提供した。

出前授業を受けた生徒さんたちの率直な感想

  • 生物が住めそうもない環境でも生存できる微生物がいるということや、培養できるバクテリアはまだ1%にも満たないということなど興味深いことが多かった。
  • 説明は前もって聞いていたのでだいたい想像できていたけど、結果が出て、実際に見たときは感動しました。
  • 大腸菌が光ることは知っていたけれど、本当に光ったときはうれしかったです。
  • 追加実験で行った手や首などにいる最近を調べる実験で、私のシャーレだけ細菌が異常に多く驚きました。
  • 形質転換によって、食糧問題などを改善できることを知り、微生物は私たちの身近にあるものだと思いました。
  • 実験では今まで光らなかった大腸菌が形質転換をして、アラビノースを加えることで光ることが一番の驚きでした。
  • アラビノースの濃度を変えてみる実験は、1/10ずつしか違わないのに、結果の差が出てくるのだと知りました。
  • 高校生のときにはあまり経験することができないことをして、そしてさらにDNAについて学ぶことができました。
  • 食品分野で注目されがちな遺伝子組換え技術が、薬学分野ではすでに幅広く使われていること、また、バクテリアという培養が簡単な生物を利用することでコストも低く抑えられることが驚きでした。
  • プレゼンやアニメーションの図解をイメージしながら目には見えないものを扱う作業は難しかったです。
  • 講演で印象に残っているのが、全バクテリアの1%しか人類は知らないということです。未知のバクテリアがたくさんいるからこそ可能性が広がる。多種多様であるからこそ、この世界が成り立つことが少しわかってきた気がします。
  • 最初に資料を読んだときは、理解できないことだらけだったが、実際に実験していくうちに「なぜこの順に液を入れるか」や「なぜ温めるか、冷やすか」など一つ一つの動作に意味があったことに気づくことができました。

出前授業風景

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