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3章 脂質

2.脂肪酸の代謝
【解説】
 脂肪酸は、代謝されてエネルギー源となります。脂肪酸はβ-酸化によって炭素が2つずつ切り離され、アセチルCoAに分解されます。生じたアセチルCoAはクエン酸回路へ、FADH2とNADHは電子伝達系へ流入し、酸化されてエネルギーすなわちATPを生じます。アセチルCoAの一部はケトン体(アセト酢酸、ヒドロキシ酢酸、アセトン)になり、心臓や筋肉のエネルギー源になります。
 また、脂肪酸からエイコサノイドが作られます。必須脂肪酸であるリノール酸は不飽和化、長鎖化を繰り返してアラキドン酸になり、プロスタグランジンやロイコトリエンなどの生理活性物質が合成されます。

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