著者・協力者 MENU ■メニュー ┣1章 ┣2章 ┣3章 ┣4章 ┣5章 ┣6章 ┣7章 ┣8章 ┣9章 ┣10章 ┣11章 ┣12章 ┣13章 ┣14章 ┣15章 ┣16章 ┣17章 ┣18章 ┣19章 ┗20章 5章 物質の代謝 1.同化と異化 【解説】 　細胞の生命活動を維持するためには、エネルギーが必要です。生物は、この活動に必要なエネルギーを、「物質代謝」によって獲得しています。代謝は、細胞内あるいは生体内で起こる化学的変換反応で、代謝経路を構成する多くの酵素によって触媒されています。 　物質代謝は、同化反応、異化反応に大別されます。同化反応は、一般に、簡単な分子からエネルギーを使って高分子を合成する反応で、タンパク質・多糖類・脂肪やDNA の合成、光合成や窒素同化などが含まれます。一方、異化反応は、生体内の高分子を分解し、その物質に含まれているエネルギーを取り出す反応で、たとえば、タンパク質・多糖類・脂肪の分解、解糖や発酵に代表される嫌気呼吸、クエン酸回路や電子伝達系に代表される好気呼吸などがあげられます。 次のページ Copyright(c)2006 Japan Society for Bioscience,Biotechnology,and Agrochemistry. All Rights Reserved.