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8章 動物の生活環
4.動物の成長と老化
【解説】
受精、発生・分化、誕生、成長、成熟、繁殖、老化という動物の一生の各段階は、いずれもさまざまな細胞内の情報の流れやホルモン作用が秩序良く行われることで進行していきます。たとえば成長は、成長ホルモンやインスリン様成長因子（IGF）といったホルモンが働くことで、各組織の細胞が正しく分裂して、さらに細胞が大きくなる必要があります。一方、老化の仕組みは未だ不明な部分が多いのですが、面白いことに成長に重要なIGFの作用は、老化の促進にも大きな役割を担っていることがわかってきました。高齢化社会を迎え、安心して楽しく老後を過ごせるような環境や食品、食料を社会に提供するのも農芸化学のこれからの使命です。
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