施設名 (秋田県)秋田県立花輪高等学校
日時 2016年11月16日(水) 12:50~14:00
場所 秋田県立花輪高等学校(鹿角市花輪字明堂長根12番地)
授業の名称 「和食は長寿食?!」
講師 都築 毅 氏(東北大学大学院准教授)
担当者 齊藤 祐一郎
聴講者 高校1年生および2年生 生徒27名
報告 日本食が長寿食であるということについて、実験結果等を交えながら詳しくご講義いただきました。一般的な和食と欧米食との比較や、和食についても年代ごとに食卓が変化してきておりその違いについてなどの実験結果をわかりやすく説明していただき、日本食が健康にプラスに作用しているということを理解することができました。また、同じ日本食でも1975年頃の食事がより効果があるということを、実験データをもとに説明いただきました。
また、「化学」という分野でありながら、健康や医療につながっていくということも知ることができ、生徒が進路を考える際に医療に関係する研究をするためには、必ずしも医療系の学部でなくても良いのだということを知り、生徒の進路選択の幅が広がったと感じました。

授業風景

写真

生徒さんの感想

  • 今日の講話を聞いて、日本の食事は日本人の平均寿命を延ばしたり、健康的だったり、良い点が多くあることがわかりました。自分は好き嫌いをしてしまって、野菜を残してしまうことが多くあるので、バランス良く食べて健康的な体を保てるようにしたいと思いました。アメリカの食生活では、日本の食生活に比べて、ストレスがたまったり、肥満になりやすいと言うことを知って驚きました。もし、外国に行く機会があったら気をつけたいと思いました。
  • 老化による病気はカロリー制限などで対策できるということを知り、改めて、バランスよい食事は大切だと思いました。がんや動脈硬化なども予防できることはすごいと思いました。日本食は様々な良い点があって、興味深いものだとわかりました。これから一人暮らしや自分で食べていかないといけない時が来ると思いますが、好きなものだけ食べず、病気予防の効果のあるということを覚えておいて、偏りのない食生活を送りたいと思いました。
  • 和食が健康的な食事として、世界的に知られているとは知っていたが、実際にどれほど良いのかと言うことはあまりよく知りませんでした。講義で和食、特に1975年代の食事は脂肪量、コレステロール、ストレスを減少させるといった身体的な健康への影響のほか、老化の予防、遅延などにも作用すると知り、有益生の高さに驚きました。今回の講義は今後の進路にも関係があるが、それを抜きにしても重要な内容だったのでとても興味深いと思いました。
  • 農学部は、植物や動物の研究を主にしていると思っていましたが、細菌や薬の研究などもしているので、私のなりたい職業にも近い学科だと思いました。
  • 日本食の最初の研究者は日本人ではなくアメリカ人だということが驚きでした。アメリカの食事に比べて日本食はカロリー制限時の遺伝子発現に似ていることからとても健康に良く、日本の長寿の秘訣になっているということがわかりました。最近では欧米の影響から魚を食べる量が減って日本の食文化が変わってきているということがわかりました。