学校名 (熊本県)熊本県立宇土高等学校
日時 2017年10月13日(金) 14:00~15:30
場所 熊本県立宇土高等学校(熊本県宇土市古城町63)
授業の名称 「微生物のおかげです。焼酎造りからノーベル賞まで!」
講師 玉置 尚徳 氏(鹿児島大学 農学部 焼酎・発酵学教育研究センター教授)
聴講者 高校1年生および2年生 生徒25名
報告 微生物の増殖条件及び代謝メカニズムに触れたうえで、「発酵食品」、「産業利用」、「研究利用」と多岐にわたる観点で、微生物を応用したバイオテクノロジーについて講義いただきました。

「発酵食品」の説明では、腐敗と発酵の違いや発酵の原理を高校で学習する生物の内容に即して説明いただいたうえで、発酵食品の実例としてヨーグルト、味噌・醤油・パン・アルコールの歴史を交えながら紹介がなされました。「産業利用」では微生物の生合成を利活用し、うま味調味料や果糖ブドウ糖液糖、抗生物質といった身近な成分が様々な製品に利用されている実際に触れることができました。「研究利用」ではノーベル生理医学賞を受賞した大村博士の研究を紹介したうえで、酵母がモデル生物として様々な研究に用いられている理由と意義を説明されました。

特に、本校で取り組む課題研究のテーマ設定のヒントとなる様々な話題提供いただけたことで生徒の探究心を高める貴重な時間になったと思います。また、高校生物で学習する内容を越えた話題も解りやすく説明していただいたことが、生徒の学習意欲の喚起にもつながったように思えます。どの生徒にとっても非常に将来の展望を抱ける有意義な話をしていただきました。ありがとうございました。 

授業風景

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