概要

学校名 愛知県清須市立西枇杷島中学校
日時 2014年1月28日(火) 8:45~10:25  10:40~12:20
場所 愛知県清須市立西枇杷島中学校 視聴覚室(愛知県清須市西枇杷島町七畝割3-1)
授業の名称 「農芸化学からみた電気のはなし」
講師 加納 健司(京都大学大学院農学研究科教授)
担当教員 宿波 祐美
聴講者 2年生130名、教員その他8名
内容 本校には理科の実験が好きな生徒が多く、意欲的に取り組む様子が見られます。しかし、学習したことが生活に結びつかないと感じているのが現状です。また、「理科をなぜ勉強しなければならないのか」と口にして、授業に対する意欲の低い生徒もいます。生活に大いに関係のある農芸化学を通じて、理科を学ぶ楽しさを自分なりに得るようになることを目的にしました。また、あと少しで中学三年生になり、進路を考える時期を迎え、今回の体験がこれからの進路を考えるきっかけになることにも期待しています。
報告 生徒が習った「電気」について、身近な電気の現象を中心に、ときには高校や大学レベルの内容を散りばめたお話をしていただきました。イオンなどまだ習っていない内容もありましたが、加納先生の熱心さが伝わり、なんとか理解しようと真剣に話を聞いていました。今はまだ理解できなくても、これから勉強を重ねて理解したいと話す生徒もいました。また、話題の中に出てくる今の日本や世界の技術の高さに驚いたようです。
講義の最後に、理科とは少し異なる加納先生の哲学や人生論の話もありました。「能力を測るものさしは、無限大!だから無限の可能性がある!自分にあった世界がある!」という熱いメッセージに、生徒は得意なことや好きなことを見つけようと元気づけられたようでした。そして、理科の楽しさやおもしろさを伝えようとする加納先生の話に生徒は思い思いの考えをもったようです。
質疑応答の時間では、生徒の「タイムマシンは可能か」「宇宙人はいるのか」「幽霊はいるのか」「どうやったら理科の点数が良くなるのか」などの素朴な質問にユーモアを交えて答えてくださいました。
加納先生の心遣いにより、全体を通じてあたたかい雰囲気のただよう講義でした。保護者の参加もあり、また講義を聞きたいという声が多く上がっています。

授業風景

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生徒さんの感想

  • 土の中の微生物が電流をよく通すなんて知りませんでした
  • 農芸化学は農芸ってつくから植物のことしかない分野だと思ったけれど、授業を受けてけっこういろんな分野が入っているとわかって驚きました
  • 農芸化学という初めて聞く学問でしたが、意外に身近なところにたくさん農芸化学を使ったものがあり驚きました。身の回りにある他の農芸化学も調べてみたいと思います
  • 理科があまり好きではなかったのですが、授業を受けてみて理科って意外とおもしろいんだなと少しだけ思いました
  • 血糖値の実験はエネルギーの変化がわかりました
  • 理科と一口に言ってもたくさんの分野があると知りびっくりしました
  • マニュアルも大事だけど創造力が一番大事ということを学びました
  • 亜鉛と銅で電気が作れると初めて知りました
  • 理科はあんまり好きじゃないけど、先生の授業はすごく好きになりました
  • 電気の電はいなずまを意味していたことに驚きました
  • 今回の授業でよりいっそう理科が好きになりました。もっと理科を勉強したくなりました
  • 電気について理解できなくて残念だったが、僕が大学生になったときわかるように頭がよくなったらいいなと思います
  • 考えるということは大切なんだと初めて知りました。これからもいろんなことに疑問を持って行きたいです。
  • 大学のことが知れてとてもすごいと思いました
  • とても難しい話だったけど、おもしろく楽しく聞けました
  • 習っていないことがたくさんあり難しかったです。電気と農芸が関係あるとは思えませんでした
  • 農芸化学という言葉を聞いたことがなく、どんなものなのか興味がありました
  • 私は初めて農芸化学というものを知りました。私達の生活の色んな所に使われているのに知らなかったというのは少しさみしく思いました