概要

学校名 実践女子中学校
日時 2014年11月22日(土)
場所 実践女子中学校 (東京都渋谷区東1−1−11)
授業の名称 「おいしさと健康の化学」
講師 熊谷 日登美 氏(日本大学生物資源科学部 教授)
担当教員 西崎 守之
聴講者 3年生(33人)
報告 初めに農芸化学の研究領域について、食品1つとっても有機化学、生化学、微生物学、動物学、植物学といった様々な視点での研究が可能であるとのお話がありました。稲の研究から発見されたブドウの果実落下防止に役立つジベレリン、免疫抑制剤として臓器移植を可能にしたタクロリムス、コレステロール低下剤のコンパクチンなど、いくつかの具体的な研究にについてわかりやすく説明して下さいました。また先生が研究者に至るまでの経緯を説明してくださり、「研究」とは何か、研究者に必要なこと、研究を通じて実につく力や、様々な研究開発の過程で感じたこと、興奮したこと、苦労したこと等を、やさしくお話していただきました。熊谷先生の話はとても興味深く、生徒は非常に高い関心を持って、楽しく話を聞くことができたようです。また食品の機能とは何か、先生ご自身の研究を例に、カルシウム吸収促進作用についてのお話は、「健康とおいしさ」を科学的に研究する楽しさ、奥深さを知る機会となりました。
本校では中三から理科ゼミという形で、理科に興味関心の高い生徒を集め、さまざまな形で先端科学を学ぶ機会を設けています。今回の講義を受けて、理科を学ぶ楽しさに改めて気付いたようです。今後進路を考える時期を迎えるのですが、今回の講演がこれからの進路を考えるきっかけになるだろうと期待しています。

授業風景

写真