概要

学校名 水戸啓明高校
日時 2013年2月23日(金)10時30分~16時
場所 水戸啓明高等学校 第1理科室 (茨城県水戸市千波町464)
授業の名称 「おいしさと健康の科学」
講師 熊谷 日登美 (日本大学生物資源科学部 教授)
担当者 藤原博之
聴講者 1年生:11名(男子)、2年生:14名(男子)、計25名
内容・報告 農芸化学を学ぶ学生は、食品1つをとっても、有機化学、生化学、微生物学、動物学、植物学といった様々な視点での研究が可能であるとのこと。今回は、稲の研 究、ブドウの果実落下防止に役立つジベレリン、免疫抑制剤として臓器移植を可能にしたタクロリムス、世界で最も売れている薬であるというコレステロール低下剤のコンパクチンなど、いくつかの具体的な研究にについてわかりやすく説明して下さいました。熊谷先生の話はとても興味深く、知らない言葉がたくさん出てきましたが楽しく話を聞くことができました。また、食品化学に関する話題だけではなく、「研究」とは何かについても話をして下さいました。昼食は、大学生たちといっしょに食べました。1時間の休憩があっという間。大学生活について、ひとり暮らしについて、趣味についてなど、たくさん話をすることができました。午後は大学生による実験 「人工いくら作り」 「豆腐作り」 「色とにおいについて」 を行いました。うどんつゆ味といちごシロップ味の人工いくらはどちらもおいしかったです。豆腐作りは2年生が化学の授業でも教わっていたので大変勉強になりました。色には不思議な力があります。同じ味の飲み物でも、着色によっておいしいと感じたり、おいしくないと感じたりします。におい当てクイズは大変面白く、あっという間に時間が過ぎていきました。

授業風景

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生徒さんの感想

  • 農芸化学部の名前が変わったことがわかりました。いろいろな名前の学部があったのでわかりづらかったのですが、これで心おきなく進路を決めることができました。
  • 農芸化学に興味を持つことができました。
  • 今後の進路選択が楽しくなりました。
  • 匂いや色によって味が変化するということをはじめて知った。
  • 実験の最後はおいしく食べられるものでとても楽しかった。
  • イオン反応が食品にここまで深く関わっているとわかった。
  • 思っていた以上に実験の質が濃く、やりがいのある実験ばかりだった。
  • 化学的な力ってすごいことを知ったような気がします。
  • 今まであまり食品の色とか臭いとか気にせず、味を気にしていました。まさかこんなに見た目とか臭いが味を左右するとは思っていませんでした。
  • あめの実験で鼻で呼吸をしないと味が全くわからなくなった。
  • 家庭やドラッグストアで買えるもので簡単に実験ができるので驚きました。