日本農芸化学会・産学官若手交流会主催 市民フォーラムを開催しました!

11月27日(土)、横浜市鶴見区にある横浜市立 横浜サイエンスフロンティア高校(YSFH)にて市民フォーラムを開催いたしました。当日は、YSFHの生徒さん約60名、保護者様および一般参加の方が約40名の併せて約100名の方々にご参加頂きました!
今回、さんわか初の試みとして市民フォーラムを企画し、一般市民の方を対象に、食品・医薬の製造からグリーンバイオで活躍する微生物について、東大院の北本教授と企業の研究者(味の素㈱ 朝倉先生、キリンホールディングス㈱ 金内先生、明治乳業㈱ 竹友先生、製品評価技術基盤機構 宮道先生)にご講演頂きました。先生方の分り易いご講演と、ご参加の皆様の熱い向学心が相まって、会場では沢山の質問が飛び交いました。また、交流スペースにおいても、大学のポスター発表(東大院、首都大学東京)や企業の展示物の前での熱心なご質問や、商品に関するご感想を頂くことができました。(当日の様子はこちら)
さんわかではこれからも勉強会やフォーラムなどの様々な活動を行います。来年、3月末に開催される日本農芸化学会2011年度大会(京都)でも楽しく、且つ皆様のご研究に役立つ企画を考えていますので、是非ご参加ください!
最後になりますが、YSFHの学校長様、事務長様をはじめ、多くの先生方(特に溝上先生)のご尽力により、無事成功裏に終了することができました。この場をお借りして御礼申し上げます。
 

市民フォーラム開催内容

本フォーラムでは「農芸化学」の研究の中から、食品や医薬の製造、今話題のグリーンバイオで活躍する微生物について、一般の方にわかりやすく紹介したいと考えております。大学や企業の研究者が、目に見えない小さな生き物―微生物たち―の大きな能力と可能性について解説します。

また、サイエンスに興味を持ち、将来理系分野に進学を考えている高校生の方に「農芸化学」研究の楽しさを知って頂ければと考えております。「食」はヒトの健康に深く関わっていることから、発酵食品に含まれる微生物の保健機能や健康維持・増進に役立つ情報も併せてご提供する予定です。

これを機に参加者の皆様が微生物を身近に感じ、さらに、大学と企業が密接に関わりながら発展してきた「農芸化学」にも関心を持って頂ければ幸いです。市民フォーラムご案内ビラ(PDFファイル)はこちら

場所 横浜サイエンスフロンティア高校 交流棟 ホール 地図
日時 平成22年11月27日(土) 13:30 ‐ 17:00
主催 日本農芸化学会・産学官若手交流会 通称さんわか
参加費 無料
プログラム 13:30 – 13:35
開会の挨拶

13:35 – 14:10
基調講演:「古くて新しい麹菌―酒造りから地球温暖化対策まで」
北本勝ひこ 先生(東京大学大学院 教授)

14:10 – 14:40
「101年目のうま味調味料」
朝倉陽子 氏(味の素(株) バイオ・ファイン事業本部 バイオ・ファイン研究所 プロセス開発研究所 課長)

14:40 – 15:05
「ビール作り以外にも活用される酵母の働きと微生物制御技術」
金内理 氏(キリンホールディングス(株) 主任研究員)

15:05 – 15:20
休憩(大学、企業による展示コーナー)

15:20 – 15:45
「ヨーグルトと乳酸菌の研究」
竹友直生 氏(明治乳業(株) 顧問)

15:45 – 16:20
「10minボックス『クスリをつくる微生物』で伝えたいこと」
宮道慎二 氏(製品評価技術基盤機構(NITE)バイオ本部 顧問・元明治製菓(株) 次席研究員)

16:20 – 16:35
休憩(大学、企業による展示コーナー)

16:35 – 17:00
質問タイム

17:00
閉会