報告

2014年1月30日(木)に、さんわか第20回ワークショップ「まるごと早わかり化学分析機器」を東京農工大学(府中市)にて開催いたしました。

株式会社JEOL RESONANCEの江口恵二先生、日本電子株式会社の田村淳先生、株式会社リガクの松本崇先生の3名を講師としてお迎えし、化学分析機器の基礎についてご講演いただきました。

江口先生からは核磁気共鳴(NMR)の基本原理から構造決定の手法について実例を交えながら分かりやすくご説明いただきました。

田村先生からは質量分析法(MS)の原理・歴史や最新技術、マススペクトルからの同定例などをご紹介いただきました。

松本先生からはX線構造解析について基本原理から応用例、装置の使い方までをご自身の研究内容も交えながらご説明いただきました。

これらの化学分析機器は現在あらゆる研究分野で用いられていますが、その基本原理までを学ぶ機会はなかなかありませんでした。今回は限られた時間ではありましたが、いずれの先生方も初心者に分かりやすいように説明してくださり、とても意義のあるワークショップとなりました。また、当日は約50名の方にご参加いただき、参加者と講師の方々との活発な質疑が行なわれ、続く技術交流会でも有意義な情報交換が行なわれました。こうした交流の機会が皆様の今後の研究の発展に少しでも貢献できれば幸甚です。

講演風景

第20回ワークショップ-1

第20回ワークショップ-2

第20回ワークショップ-3

概要

タイトル 「まるごと早わかり化学分析機器」
主催 日本農芸化学会 産学官若手交流会(さんわか)
開催趣旨 学生時代に少し勉強したけれども、実際には使用したことがないので・・・大学の講義では教わったけれども今の研究には関係がないので・・・といった研究者や学生さんを対象とした化学分析機器の勉強会を開きます。この勉強会を機会に、今まで使用していなかった機器についての理解を深め、皆様の研究がさらに発展することを願います。内容は簡単な理論、実際の測定法、今後の展開等、初心者向けの内容を中心としていますが、実際に使用している研究者の方々にも有用な情報を提供できるよう考えています。また、講演終了後には、講師の先生方を囲んで技術交流会も開催します。参加費は無料(技術交流会は有料)、また農芸化学会会員でない方の参加も大歓迎ですので皆様ふるってご参加ください。なお、技術交流会からの参加も受付けております。ぜひこのワークショップを機会に研究の幅、交流の輪を広げましょう。
日時 2014年1月30日(木)
12:30~ 受付、13:00~ 講演会、18:00~19:30 技術交流会
会場 東京農工大学府中キャンパス 連合農学研究棟4階第2会議室
プログラム 13:00~13:05
はじめに
農業・食品産業技術総合研究機構 小堀 俊郎
(さんわか第6期世話人代表)

13:05~14:35
核磁気共鳴装置(NMR)
株式会社JEOL RESONANCE 江口 恵二

14:40~16:10
質量分析装置(MS)
日本電子株式会社 田村 淳

16:15~17:45
X線構造解析装置
株式会社リガク 松本 崇

18:00~19:30
技術交流会(東京農工大学50周年記念ホール)
参加費 講演会参加費:無料
技術交流会参加費:3,000円
参加申込 件名を「シンポジウム参加申し込み」とし、
・氏名
・所属
・連絡先メールアドレス
・交流会参加の有無
をE-mailにて、下記のアドレスへご連絡ください。

※申し込み先着順で定員に達し次第、締め切りとさせていただきます。
※お申込みいただいた個人情報は、参加確認および今後のさんわかシンポジウムご案内以外の目的には使用いたしません。
問い合わせ先 東京農工大学大学院農学研究院応用生命化学部門 北野 克和
TEL:042-367-5700
E-mail:kitayo*cc.tuat.ac.jp(*を@にご変更下さい)