報告

2014年6月3日(木)に、さんわか第21回ワークショップ「ここまでできる!次世代のバイオ解析技術」を名古屋大学にて開催いたしました。

早稲田大学先進理工学部生命医科学科の竹山春子先生、名古屋大学大学院理学研究科の鈴木孝征先生、GEヘルスケアジャパン株式会社の高田元先生、日本ベクトン・ディッキンソン株式会社の黒中陽介先生の4名を講師としてお迎えし、ご講演いただきました。

竹山先生からは海洋遺伝子資源解析と応用と題しまして、次世代シーケンサーを用いたメタゲノム解析からシングルセルゲノム解析、およびそれらの解析手法を用いた海洋微生物の機能解明に関する研究についてご紹介いただきました。

鈴木先生からは次世代シーケンサーを用いた研究の加速を目的としたコンピューターシステムの構築について、膨大な量のデータから必要な情報を効率良く入手するための解析システム(Mitsucal)と実際の応用例についてご紹介いただきました。

高田先生からはイメージングサイトメーターについてご講演いただき、その特徴や原理、並びにGEヘルスケア社製のIn Cell Analyzerを用いた実際の解析事例を美しい画像と共にご紹介いただきました。

最後に黒中先生からはフローサイトメトリーの基礎知識から最新技術を用いた応用解析について、具体的な事例と共に初心者にも分かりやすく且つ詳細にご説明いただきました。

解析技術の基礎知識から最新知見まで幅広く学習することができ、とても有意義な勉強会となったと思っています。また、当日は40名近くの方にご参加いただき、講演後のQ&A並びに技術交流会にて活発な意見交換が行われました。今回の勉強会が、参加した皆様の今後の研究のお役に立つことができれば幸いです。

今回ご講演を引き受けてくださいました講師の皆様、並びに本勉強会にご参加いただいた皆様には改めて御礼申し上げます。今後ともさんわかの活動にご協力を賜りますようよろしくお願い致します。

講演風景

第21回ワークショップ-1

第21回ワークショップ-1

第21回ワークショップ-1

第21回ワークショップ-1

概要

タイトル 「ここまでできる!次世代のバイオ解析技術」
主催 日本農芸化学会 産学官若手交流会(さんわか)
開催趣旨 高速DNAシークエンス解析技術をはじめとするバイオ分野における様々な解析技術の著しい進歩は目を見張るものがあります。しかしながら、これらの新規技術を実際に使いこなすために必要な基本原理の理解が不十分であることから、これらを用いて具体的に何ができるのかが分からない、という研究者の声が多いのが実状です。そこで、今回のワークショップでは、FACS、高速DNAシークエンサー、イメージングアナライザーなど次世代のバイオ技術の仕組みや使用法、さらにこれらを活用した研究の応用事例について先生方にご講演頂き、新規バイオ解析技術への理解を深めるとともに今後の研究の発展に向けた活発な議論を行いたいと考えております。
日時 2014年6月3日(火)12:30~ 受付、13:00~ ワークショップ、18:00~ 技術交流会
会場 野依記念学術交流会館
(名古屋駅からのアクセス:
 地下鉄東山線本山駅下車、名城線乗換名古屋大学駅下車2番出口より、徒歩5分。)
プログラム 13:00~13:05
はじめに
東京大学大学院農学生命科学研究科 石丸喜朗
(さんわか第6期世話人代表)

13:05~14:05
「海洋遺伝子資源解析と応用」
早稲田大学 先進理工学部 生命医科学科 竹山春子

14:10~15:10
「次世代型シーケンサーを用いた研究を加速するコンピュータシステムの構築」
名古屋大学大学院 理学研究科 鈴木孝征

(休憩)

15:30~16:30
「多様化するサンプルに対するイメージングサイトメーターのアプローチ」
GEヘルスケアジャパン株式会社 高田 元

16:35~17:35
「フローサイトメトリー法の基礎知識と最新技術を用いた応用解析の可能性」
日本ベクトンディッキンソン株式会社 黒中洋介

18:00~
技術交流会(名古屋大学 レストラン花の木)
参加費 ワーショップ参加費:1,000円
技術交流会参加費:一般3,000円、学生1,000円
参加申込 件名を「ワークショップ参加申し込み」とし、
・氏名
・所属
・連絡先メールアドレス
・交流会参加の有無
をE-mailにて、下記のアドレスへご連絡ください。

※申し込み先着順で定員に達し次第、締め切りとさせていただきます。
※お申込みいただいた個人情報は、参加確認および今後のさんわかワークショップご案内以外の目的には使用いたしません。
問い合わせ先 名古屋大学大学院 生命農学研究科 兒島孝明 (さんわか幹事)
Tel: 052-789-4144
E-mail: kojimat[at]nuagr1.agr.nagoya-u.ac.jp