報告

2016年5月16日、東京大学 農学部 弥生講堂一条ホールにて、第26回さんわかセミナー【さんわか特別セミナー】を開催いたしました。実学として発展してきた農芸化学研究の存在感は近年薄れつつあり、今こそ社会における各課題を解決するようなイノベーションが求められています。今回のセミナーでは「実学からイノベーションを興すMOT」と題しまして、東京理科大学大学院イノベーション研究科技術経営専攻教授である伊丹敬之先生をお招きし、ご講演いただきました。

ご講演では経営学の視点から、「実学」、「イノベーション」、「MOT(技術経営)」の三つキーワードを起点に、産学官の研究者それぞれに求められる資質や心得についてご解説いただきました。イノベーションの定義やそれを達成するために求められる要素等、各自の研究を振り返るきっかけとなる貴重な指針をお示しいただけました。MOTの観点からは、「技術を開発する際は顧客視点が重要であり、顧客の本質的課題を抽出するためのプロセスが求められる」といった、企業研究者として不可欠であり、しかしどこか忘れがちになってしまう点についてもご解説いただきました。特に組織全体における学習活動および学習意欲を刺激するような教育者的スタンスの重要性については会場から活発なご意見・ご質問があり、ご講演に参加された多くの方の関心を集めていたと感じております。「顧客の心にも、部下の心にも火をつけるのが偉大なイノベーターである」という先生のお言葉は大変印象深く、ぜひそうありたいと思いました。

本講演には企業、大学の研究機関の関係者を問わず、多くの方にご参加いただきました。参加者の皆様に本講演の感想をお聞きしましたところ、企業の立場から印象を受けたこと、大学の研究機関の立場から学ばなければならないこと等、参加された方々それぞれが大変刺激を受けていたご様子で、極めて好評であったと認識しております。この場をお借りしまして、本講演のアンケートにご協力いただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。

以上、本セミナーが皆様の今後の研究活動・業務において一助となれば幸いに存じます。ご多忙の中、ご講演を快諾していただいた伊丹先生、ならびにご参加いただいた多くの皆様に厚く御礼申し上げます。引き続き、産学官学術交流の推進・未来につながる交流を目指し、様々な企画をご用意していきたいと考えておりますので、今後もさんわか活動にご協力・ご参加いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

エーザイ(株) 大久保 真哉

講義風景

写真

概要

タイトル 「実学からイノベーションを興すMOT」
主催 日本農芸化学会 産学官学術交流委員会/産学官若手交流会(さんわか)
ポスター

さんわか
さんわか特別セミナー ポスター(PDF)

開催趣旨 MOT(Management of Technology;技術経営)研究で著名な伊丹敬之先生による特別セミナー企画!!
実学として発展してきた農芸化学研究ですが、最近、その存在感が薄くなってきてはいないでしょうか?真に社会の課題を解決するような、あるいは、人々の暮らしを豊かにするようなイノベーションはどうしたら興せるのか。経営学者の視点から、研究者が心得るべき課題について鋭く指摘していただきます。
現在のリーダーから未来の研究リーダーを目指す学生まで、産学官の多くの農芸化学関係者必聞のセミナーです。今後の研究の方向性を考える上で、きっと皆さんのお役に立つと思います。
日本農芸化学会会員・非会員に関わらず、参加頂けますので、奮ってお申し込みください。
日時 2016年5月16日(月)受付15:30~、講演開始16:00~、技術交流会17:45~
会場 東京大学 農学部 弥生講堂一条ホール(技術交流会:弥生講堂アネックス)(〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1)
アクセス 地下鉄
東京メトロ 東大前駅(南北線) 徒歩1分
東京メトロ 根津駅(千代田線) 徒歩8分
都バス
御茶ノ水駅(JR中央線、総武線)より
茶51駒込駅南口又は東43荒川土手操車所前行
東大(農学部前バス停)下車徒歩1分
講演者 東京理科大学大学院イノベーション研究科技術経営専攻教授:伊丹 敬之
プログラム 15:30- 受付開始
16:00- 開会
16:00-
   『主催者挨拶』
   産学官学術交流委員会委員長:三輪 清志
16:05-
    『実学からイノベーションを興すMOT』
    東京理科大学大学院技術経営専攻教授:伊丹 敬之
17:35- 閉会
17:45- 技術交流会
参加費 セミナー参加費:無料(当日受付可)
技術交流会参加費:4,000円(事前申込制)
定員 200名 (先着順・満席となり次第締め切りとなります。当日残席がある場合のみ入場できます。)
参加申込 お申込は下記のリンクからお願いいたします。技術交流会の参加も事前申込が必要です  (締切延長5月13日(金)まで)。
https://goo.gl/EgF0pu
※先着順で定員に達し次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。
※お申込いただいた個人情報は、参加確認および今後のさんわかセミナーご案内以外の目的には使用いたしません。
問い合わせ先 日本農芸化学会 産学官若手交流会(さんわか)
sanwaka_open@jsbba.or.jp