概要

日時 2012年8月4日(土) 15:00~16:10
場所 三省堂書店神保町本店2階 UCC カフェコンフォート
テーマ 小さなムシを使った研究からヒトの体の仕組みを理解する
講師 筑波大学 生命環境系 准教授 丹羽 隆介氏
コーディネーター 毎日新聞科学環境部 西川 拓 氏
共催 財団法人農芸化学研究奨励会、日本学術会議農芸化学分科会、三省堂書店
内容 分子生物学の急速な発展により、生物が持つ様々な遺伝子の機能が解明され、そして多くの生命現象が遺伝子のレベルで理解することが出来るようになりました。これまでに分子生物学が明らかにしたことの1つは、ヒトの生命現象を支えている遺伝子の多くが、実はヒトとは似ても似つかないような「下等」な生物にも存在し、そして彼らが生きる上でも必須の役割をしているということです。この事実は逆に、ヒトの体の仕組みを理解するためには、体も小さく発育成長も速い「下等」生物を積極的に用いて研究する方が効率的でスピーディーであるという機運を作り出しています。今回のサイエンスカフェでは、動物のモデル研究系として世界中で愛されている線虫Caenorhabditis elegansを取り上げ、体長1mm程のこの小さなムシがヒトの体の仕組みを遺伝子レベルで理解する上でいかに重要な貢献をしてきたかをお話します。特に、C. elegansから解明された細胞増殖に関する新しい遺伝子メカニズムが、ヒトのがんの発症にも密接に結びつくことを解明した最近の事例をご紹介します。
参加費 500 円(ドリンク代を含む)
申込方法 三省堂サイエンスカフェのページ(こちら)からお申し込みください。

会場風景

写真 写真

参加者のご意見

  • 初めてサイエンスカフェに参加したのですが、参加しやすい雰囲気で良かったです。
  • 非常に分かりやすかった。今回のレベルでの話くらいが良い。
  • 生命の本質が分かるのが良い。ガンの不思議さを感じた。
  • 少人数なので講師の先生のお話を間近に伺えるので、分かり易く良いと思います。