大会シンポジウム

日本農芸化学会2013年度(平成25年度)大会のシンポジウムは会員の皆さまの公募により構成しました。募集にあたっては、“分野横断”と“震災からの復旧・復興”をキーワードとし、農芸化学研究のさらなる活性化を中心コンセプトに掲げました。

化学と生物誌(50巻6号~7号)および学会ウェブサイトを通じて積極的に課題を募集し(7月27日締切)、最終的に28課題を採択しました。そのうち、震災復興に向けた取り組みに関するシンポジウム(4SY01)、および特別講演を含むシンポジウム(4SY20)は大会実行委員会企画として開催し、前者については一般公開致します。

シンポジウムの課題と世話人は以下の通りです。なお、シンポジウム講演の一般公募はいたしません。

番号 タイトル、世話人(所属)
3月27日(水)
4SY01
午前


4SY01
午後
震災復興シンポジウム 東日本大震災からの復旧・復興に向けた農芸化学および関連分野の取り組み 東日本大震災からの復旧・復興に向けた農芸化学および関連分野の取り組み

第1部(午前)農地・家畜の汚染の現状と復興に向けた技術
第2部(午後) 震災復興に向けた環境バイオテクノロジー分野の取り組みと展望【大会実行委員会企画】

世話人:内田隆史(東北大)、南條正巳(東北大)(以上、第1部);福田雅夫(長岡技科大)、永田裕二(東北大)、宮内啓介(東北学院大)(以上第2部)
4SY02 食の安全と健康を担う乳酸菌発酵生産物の機能と応用
世話人:瀧井幸男(京都学園大)、早川潔(ファーマフーズ)、高橋砂織(秋田県総食研)
4SY03 細胞骨格とシグナル伝達の理解からがんに迫る
世話人:原田昌彦(東北大)、木村賢一(岩手大)、片方陽太郎(元弘前大)
4SY04 高温発酵技術の構築と展望
世話人:山田 守(山口大)、松下一信(山口大)、酒井謙二(九大)
4SY05 神秘の生理活性物質ポリアミン研究の新展開
世話人:草野友延(東北大)、鈴木秀之(京都工繊大)
4SY06 グリーンポリマー関連酵素における分子機能創出の方法と応用
世話人:河合富佐子(京都工繊大)、田之倉 優(東大)、村田幸作(京大)
4SY07 バクテリア・コード:バクテリアの基本OSとは何か?
世話人:田中 寛(東工大)、和地正明(東工大)
4SY08 先端テクノロジーが切り拓く食品の機能性評価戦略の新展開
世話人:立花宏文(九大)、榊原陽一(宮崎大)
4SY09 ポリフェノールのケミカルバイオロジー最先端
世話人:吉田久美(名大)、上田 実(東北大)
4SY10 糖鎖修飾技術を基盤とした機能素材創出の新潮流
世話人:千葉靖典(産総研)、松尾一郎(群馬大)、清水弘樹(産総研)
4SY11 微生物の種・系統とはいったい何なのか? ~爆発するゲノム情報から考える~
世話人:吉川博文(東京農大)、小林一三(東大)、津田雅孝(東北大)
4SY12 MS解析による農学と医学の融合研究
世話人:河村幸雄(近畿大)、瀬藤光利(浜松医大)、仲川清隆(東北大)
4SY13 微生物・代謝・酵素のユニークかつ重要な機能の解明と応用への展望
世話人:小林達彦(筑波大)、西山 真(東大)
4SY14 澱粉生合成研究の最前線と変異体米澱粉の産業利用可能性
世話人:藤田直子(秋田県大)、川越 靖(農業生物資源研)、中村保典(秋田県大)
4SY15 新規食品素材ピロロキノリンキノン(PQQ)の機能探索
世話人:浦野四郎(芝浦工大)、赤川 貢(大阪府大)
4SY16 食品におけるメイラード反応の最先端研究と将来展望
世話人:早瀬文孝(明大)、村田容常(お茶の水大)
4SY17 糸状菌における次世代酵素生産技術ー有用酵素生産を制御する転写制御マシナリーの解明とその応用ー
世話人:小林哲夫(名大)、阿部敬悦(東北大)、五味勝也(東北大)
4SY18 生命の根源物質アミノレブリン酸が拓く、健康・農業・医療への多様な応用の最前線
世話人:千葉櫻 拓(東京農大)、田中 徹(SBIファーマ)
4SY19 「第二世代バイオ燃料」研究の潮流と最先端オミクス解析の活用による新展開
世話人:高木博史(奈良先端大)、新城雅子(ジーンデータ)
4SY20 超活性天然物とケミカルバイオロジーへの応用 [大会実行委員会企画特別講演:安元 健(日本食品分析センター)] 
世話人:山下まり(東北大)、桑原重文(東北大)、此木敬一(東北大)
4SY21 アーキア研究から見える遺伝情報伝達系の保存性と多様性
世話人:木村 誠 (九大)、石野良純(九大)
4SY22 食スタイルの分子生物学ー不活動症候群(寝たきり)、シフト・ワーカーは何をどのように食べたらよいのか
世話人:小田裕昭(名大)、二川健(徳島大)
4SY23 グラム陰性細菌細胞表層構造の形成機構とバイオテクノロジー
世話人:成田新一郎(京大)、西山賢一(岩手大)
4SY24 プロバイオティクスの機能評価と新展開ーヒトの健康と疾病予防を支える乳酸菌とビフィズス菌ー
世話人:齋藤忠夫(東北大)、横田 篤(北大)
4SY25 バイオミネラリゼーション研究の新展開:ゲノム研究から融合マテリアル研究まで
世話人:小川智久(東北大)、鈴木道生(東大)
4SY26 ものをつくり出す力ー有機化合物創製の新戦略とその活用・実践法
世話人:石神 健(東大)、矢島 新(東京農大)、田代卓哉(理研)
4SY27 薬剤耐性とその克服へのアプローチ
世話人:内海龍太郎(近畿大)、五十嵐雅之(微化研)
4SY28 イソプレノイドの酵素化学と生理機能
世話人:川向 誠(島根大)、邊見 久(名大)、岡田憲典(東大)

実行委員会主催ランチョンシンポジウム

実行委員会主催ランチョンシンポジウム
プログラム 3月27日(水)12:30~13:20 B21会場(講義棟B棟 2階)
世話人・座長 五味勝也(東北大院農)
21世紀の微生物によるモノづくり研究を俯瞰する

穴澤 秀治((一財)バイオインダストリー協会)
日本は微生物資源をどのように確保するのか
安藤 勝彦(NITE・バイオテクノロジーセンター)

3月27日(水)12:30~13:20 B23会場(講義棟B棟 2階)
世話人・座長 此木敬一(東北大院農)
化学の力で生命現象の解明に挑む

長田 裕之(理研基幹研、ケミカルバイオロジー)

3月27日(水)12:30~13:20 B20会場(講義棟B棟 2階)
世話人・座長 宮澤陽夫(東北大院農)
食物アレルゲンの話:アレルゲン性低減化に向けてのヨーロッパでの研究について

戸田 雅子(ドイツ連邦共和国・ポール・エーリッヒ研究所)

JABEEランチョンシンポジウム

JABEEランチョンシンポジウム
主催 日本農芸化学会JABEE対応委員会
課題名 「大学・大学院での教育改革と人材養成」
日程 2013年3月26日(火)
場所 東北大学(2013年度日本農芸化学会会場内)
世話人
氏名・所属
江坂 宗春(広大院生)、佐藤隆一郎(東大院農生)、小関卓也(山形大農)
趣旨 大学・大学院における教育・人材育成の重要性が叫ばれ、各大学・大学院で教育改革が進展している。JABEEも、2012年度から認定基準を大幅に改訂した。

本シンポジウムでは、JABEEを紹介するとともに、大学・大学院教育において特徴的で優れた教育プログラムを紹介し、農芸化学分野における人材養成について議論したい。
プログラム 01
はじめに -JABEEと教育改革-
江坂 宗春(広島大院生、JABEE対応委員会委員長)

02 座長:小関 卓也(山形大農)
東北大学工学部化学・バイオ工学科の「一体教育」とJABEE - 伝統と改革 -
中山 亨(東北大院工)

03 座長:稲垣 穣(三重大院生物資源)
リーディング大学院「グリーン自然科学国際教育研究プログラム」 -研究科の垣根を越えたリーダー育成-
北島 健(名大院生命農学)

04 座長:大島 敏久(九大院農)
若手研究者キャリア支援プログラム -岡山大学の取組から-
稲垣 賢二(岡山大院環境生命)

おわりに
佐藤 隆一郎(日本農芸化学会理事 東大院農生)

シンポジウム発表者へのお知らせ

2013(平成25)年度大会のシンポジウムは
すべてパワーポイント使用となります。

各自パソコンをお持ち下さい。詳細は後日シンポジウムオーガナイザーよりご連絡いたします。