日本農芸化学会2015年度大会開催にあたって

稲垣賢二

2015年度大会実行委員長 稲垣賢二

日本農芸化学会2015年度大会開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

岡山での大会開催は初めてであり、また中四国支部がお世話をさせて頂く大会としましても、2004年度広島大会以来であります。本大会は、岡山駅直結のホテルグランヴィア岡山と岡山駅からバス7分と交通の便の良い岡山大学津島キャンパスでの開催です。是非多くの会員にご参加いただき、学会創立100周年に向け、「農芸化学」の新たな飛躍の契機にしたいと存じます。

さて、本大会の概要を以下にご紹介致します。

会期は、3月26日(木)から29日(日)の4日間です。初日の26日は、「ホテルグランヴィア岡山」にて、授賞式、受賞講演、農芸化学「化学と生物」シンポジウム、懇親会を開催致します。懇親会は、昨年同様、同一会場にて開催しますので、移動の煩わしさはありません。高校生や一般の方を対象にした農芸化学「化学と生物」シンポジウム開催中は、シンポジウムに参加されない方を対象に、岡山城・後楽園へのミニエクスカーションツアーも企画しますので奮ってご参加ください。

一般講演附設展示会は、27日から29日までの3日間、「岡山大学津島キャンパス」にて開催致します。なお岡山大学ではキャンパス内全面禁煙を実施しており、喫煙場所がありませんので、ご理解、ご協力ください。一般講演は、昨年に引き続き本大会でもPC/液晶プロジェクター方式で行います。 円滑な実施にご協力ください。

昼食時には恒例になりましたランチョンセミナーを、様々な企業、団体の協力の下企画・実施致します。JABEE男女共同参画をテーマとするランチョンシンポジウムも企画されています。 併せて積極的にご参加ください。28日午後には、産業界との連携をより一層促進するため産学官学術交流委員会フォーラムを開催致します。また当日夕刻には大会参加者が気軽に交流できる場として、参加費無料のミキサーも行います。

高校生の研究発表の場として定着してきたジュニア農芸化学会(27日)は、今回で10回目となります。教育会員, 学生会員を始め、多くの会員の参加をお願いします。なお今回の発表は午前10:30スタートで、前泊出来る高校生には農芸化学「化学と生物」シンポジウムへの参加を依頼することにしております。

最終日の29日には、一般講演と並行して23件のシンポジウムを午前と午後に分けて開催します。今回は、「農芸化学を基軸とした異分野融合研究と新技術創成」をテーマとし、「次世代の農芸化学領域を開拓する異分野融合領域研究」と「地域活性化に資するグローカルな農芸化学研究」をシンポジウムコンセプトとして掲げております。シンポジウムによる活発な交流とより一層の研究活性化が進むことを期待します。

大会最終日の29日夕方から翌日にかけては、若手研究者を対象とした「農芸化学Frontiersシンポジウム」を、学会会場からバスで40分程の美作市郊外にある湯郷温泉「ゆのごう美春閣」で開催致します。今回は、エクスカーションとして『バイオマスタウン真庭』への見学を実施する予定です。 若手研究者の皆さんの貴重な交流の場となることを期待しています。大学院生や学部生の参加も大歓迎です。

本大会の実行委員会は、岡山大学の教員が主体となり、中四国支部の多くの会員に参加・協力していただいています。それぞれに役割を分担し、本大会が参加者から高い評価を受けられるよう万全の準備にあたっています。お気づきの点や、ご不明な点が有りましたら、遠慮無く大会事務局、学会事務局にお問い合わせください。

最後になりましたが、本大会を開催するに当たって、多くの企業・団体からのご寄付、展示、ランチョンセミナー、広告掲載などご支援頂きましたことに対し、心から感謝申し上げます。今回の岡山大会が、農芸化学の研究・技術の発展に大きく貢献し、会員諸氏の交流を深め、若手研究者の飛躍の場となることを期待致します。