日本農芸化学会2020年度大会開催にあたって

酒井 謙二

2020年度大会実行委員長 酒井 謙二

日本農芸化学会2020年度大会開催にあたり実行委員会を代表してご挨拶申し上げます。

生命・食・環境の3つのキーワードを標榜する日本農芸化学会大会に代表される「化学と生物」に関する基礎から応用までの幅広い分野の研究者が集い、研究成果を発表する場であり毎年開催されています。今回の大会は2020年3月25日(水)から28日(土)の4日間、福岡市にて開催いたします。初日には授賞式ならびに受賞講演を福岡国際会議場にて、夕刻からの懇親会はホテルオークラにて行い、2日目からは九州大学 伊都キャンパスを会場として開催いたします。

昨年度より始められた一般講演のうちの優秀発表演題のポスター発表を(200題予定)今年度も行います。ポスター発表はプログラム編成会議において応募のあった一般講演の中から選ばれる予定です。対面での深い議論や交流に役立てて頂ければ幸いです。

一般講演(口頭発表)と並行して20セッションを超える大会シンポジウムは大会2〜4日目に開催予定です。

ランチョンセミナー機器・試薬・書籍等展示会も例年どおり開催いたしますので、最新の研究機器、企業における開発動向などの情報を収集する機会として頂けると考えます。今回3年目となる「農芸化学企業説明会」は2、3、4日目に行われますが、昨年までのセミナータイプに加えて、ブース会場にて少人数で対人の交流ができるタイプを加えて、全国規模の大企業から西日本、九州地域を中心とした企業までさらに充実した内容を計画しています。学生会員と関連企業との直接の出合いの場として大いに活用していただければと思います。

また、15回を積み重ねてきたジュニア農芸化学会も2日目に展示会場に併設して開催されますので一般会員の皆様も足を運び高校生諸君の取り組みを励ましていただけたらと存じます。大会3日目は「男女共同参画ランチョンシンポジウム」が開催されます。また、「産学官学術交流フォーラム」も企画されています。同日には、学術活動強化委員会が企画する「分野融合連携(他学会連携)シンポジウム」が2件開催されます。
大会2日目の夕刻には染色体遺伝子の新たな姿と昨今の重要な応用技術としてのゲノム編集に関して「農芸化学「化学と生物」シンポジウム」を開催いたします。新伊都キャンパスの3000名収容キャパのある椎木講堂にて、最新の研究分野の成果を高校生などにも解りやすくご講演いただきます。

また例年のとおり若手研究者による「農芸化学Frontiersシンポジウム」を大会最終日から翌日にかけて開催いたします。学生を含めた若手研究者の交流の場として積極的にご参加いただきますようお願いいたします。

以上簡単ではございますが2020年福岡大会の概略について説明いたしました。

最後になりましたが大会開催にあたっては多くの企業・団体様からのご支援が欠かせません。既に一部ご協力のお願いをしているところでございますが飲料等のご寄附だけでなく機器・試薬・書籍等展示会、ランチョンセミナー、企業説明会、広告掲載などでご支援をお願いすることになります。大会の成功に向けてのご協力賜りたくお願い申し上げます。

実行委員会として本大会が実りあるものとなるよう努力するのは当然ですが日本農芸化学会2020年度大会におきましても、是非とも皆様のご協力と大会への参加そして農芸化学の未来についての活発なご議論お願い申し上げます。本大会が次世代が活躍するための導きの一端となることを祈念しております。 

本大会を計画するにあたり苦心して考慮した点は、交通アクセスの問題です。授賞式が行われる福岡国際会議場は宿泊施設、店舗が多い博多駅周辺や天神からほど無い距離です。繁華街の近い中心部に宿泊していただき、主会場の伊都キャンパスは地下鉄空港線(西唐津行き、前原行き)をご利用ください。福岡空港、博多駅から九大学研都市駅まで37分、32分です。九大学研都市駅からは15分以内、大会貸切バスをシャトル運行し不便さの解消に努める計画を進めております。

行き届かない点も多いとは存じますがご容赦を賜りますとともに大会後にはご意見を実行委員会あるいは農芸化学会事務局にいただけますと有難く存じます。