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7章 植物の生活環

3.発芽と休眠
【解説】
 植物は「受精」により「種子を形成」します。一方、種子の多くは、種子の成熟・発達の過程で「休眠」状態に入り、厳しい環境にも長い年月生き続けることができます。また、光、水分、温度などが「発芽」に相応しい状態におかれると、今まで抑えられていた種子の遺伝子が動き始め、発芽が誘導されます。これらの「発芽と休眠」の現象は、植物ホルモンであるジベレリン(GA)とアブシジン酸(ABA)によって巧妙に調節されています。たとえば、ABAの生合成が抑制されると、休眠が起こらずに、穂発芽とよばれる、穂の状態での発芽が起こります。一方、種子が発芽するとき、種子の中の養分、たとえばデンプンは分解され、グルコースとして胚の生長、さらには、伸長生長に利用されます。発芽に機能するジベレリンはデンプンの分解に作用するアミラーゼの誘導を行います。これらの過程は、農芸化学者によって詳しく研究されてきました。

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