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15 章 遺伝子組換え食品

3.バイオテクノロジー食品
【解説】
 遺伝子組換え生物(作物)から作られる食品を、「遺伝子組換え食品」(バイオテクノロジー食品、バイオ食品)といいます。世界最初の遺伝子組換え作物であるフレーバーセーバー(トマト)は、ケチャップやピューレなどに加工されました。国内で販売・流通が認められている遺伝子組換えの大豆、トウモロコシ、ナタネ、ジャガイモ、テンサイなども、いろいろな食品に加工されて販売されています。ワクチン入りバナナのような疾病予防性の遺伝子組換え作物(植物ワクチン、経口ワクチンといいます)の場合には、そのまま食品として利用されます。

【用語説明】
フレーバーセーバー
多糖の分解にかかわる酵素の機能(活性)を低下させて日持ち性を改善したトマト。

植物ワクチン・経口ワクチン
馬など動物をワクチンで免疫して抗体をつくらせ、その血清を注射する代わりに作物に抗体をつくらせ、それを摂取するというもの。作物に弱毒化したワクチンをつくらせ、その作物を摂取することによって体内に抗体をつくらせる場合もある。

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