学術出版の危機:増え続ける不正と出版社の挑戦

BBBランチョンセミナーはコロナ禍以降、対面での本大会が再開した2024年度東京大会以降では、今年度で3年目の企画となります。昨年度の北海道大会では「AIと学術出版」と題して、昨今、急速に私たちの日常生活に入り込んできたAIを、論文の執筆や出版にあたり利用する著者が増えている現状をテーマにしました。学術研究の世界は、もともと研究者の倫理観、誠実さ等、いわゆる性善説を前提として成り立っていましたが、この性善説が成立しにくくなってきている現状があります。今回は、「学術出版の危機:増え続ける不正と出版社の挑戦」と題し、BBBの出版を委託しているOxford University Press Matthew Lane氏から現状についてお話していただきます。

主催 (公社)日本農芸化学会英文誌編集委員会
協賛 Oxford University Press
世話人 朝井 計(委員長)、橋本 渉(副委員長)
日時 2026年310日(火)12:1513:05
会場 B5会場 (同志社大学今出川キャンパス 良心館2F)
プログラム 12:15~12:20 開会の挨拶
朝井 計

12:20~13:05 講演
  • 2LS7B5-01
    「学術出版の危機:増え続ける不正と出版社の挑戦」
    Matthew Lane(Senior Editor, Oxford University Press)
    学術出版業界は、かつてない規模の出版不正や非倫理的な出版慣行の増加に直面しており、これは科学研究全般への信頼に影響しています。研究者に論文を発表するよう求める圧力と、オープンアクセス出版への移行によって「より多くのコンテンツを出版する」ことに経済的なインセンティブが生まれた結果、出版需要が増加し、それを悪用しようとする不正行為者が後を絶ちません。この状況は、ペーパーミルやハゲタカジャーナルという現象を生み出しました。本プレゼンテーションでは、ジャーナル編集者や業界全体が直面している課題、そして学会誌が研究と出版の健全性を守る砦として果たせる役割について考察します。また、ハゲタカジャーナルを見抜くための実践的なヒントも紹介します。

  • 2LS7B5-02
    BBBで出版することの“良さ”」
    朝井 計(英文誌編集委員会委員長)

※BBBは本会英文誌「Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry」の略称です。