概要

日時 2010年8月7日(土) 15:00~16:30
場所 三省堂書店 札幌店内 UCCカフェ
テーマ 食物繊維が体に良い理由(わけ)
講師 北海道大大学院農学研究院教授
原 博 氏
コーディネーター 北海道大大学院農学研究院准教授
石塚 敏 氏
共催 財団法人農芸化学研究奨励会、日本学術会議農芸化学分科会、三省堂書店
内容 食物繊維は消化も吸収もされない食品中の成分です。これまで人類の食生活の中で「かす」として取り除かれ、捨てられてきた成分であります。その結果、種々の慢性疾患、主に生活習慣病の発症率が増大してきました。実は、食物繊維は不足すると疾病を引き起こす大切な食品成分だったのです。欠乏すると疾病を引き起こす食品成分、これが栄養素の定義ですから、食物繊維は栄養素ということになります。今では、食物繊維は第6の栄養素として認知されるようになりました。海藻や季節野菜を多く使う和食は、もともと食物繊維の多い食事だったのですが、食生活の欧米化に従い食物繊維の摂取量はどんどん減り、今では「必要」と思われる量の60%程度しか摂取していません。最も不足している栄養素なのです。

食物繊維は、水に溶けるもの溶けないもの実に数百種類もあり、それぞれ性質も生理作用も異なります。最近では、食物繊維と近い性質を持ったオリゴ糖と呼ばれるものも多く使われています。これらを総称して「難消化性食品成分」と呼びますが、これらが私たちの体の中で、どのような働きをして、どのように疾病の予防をしているのかをお話いたします。
参加費 500円(ドリンク代を含む)
申込先 三省堂書店札幌店

会場風景

第30回サイエンスカフェ写真1

第30回サイエンスカフェ写真2