日本農芸化学会2010年度大会実行委員会

日本農芸化学会2010年度大会は2010年(平成22年)3月27日(土)~30日(火)東京大学駒場キャンパス(東京都目黒区)を会場として開催される予定です。日本農芸化学会2010年度大会実行委員会では、3月30日午後にシンポジウムを予定しており、以下の要領でシンポジウムの課題を募集いたします。奮ってご応募下さい。ただし、応募者多数の場合は、実行委員会で選択あるいは調整させていただきます。

応募要領

応募期限 平成21年7月24日(金)
必要事項 1:課題名、2:世話人氏名・所属(通常2~3名)、3:趣旨(300字程度)
応募・問合せ先 「日本農芸化学会2010年度大会シンポジウム」 
責任者:清水 誠
E-mail:ams316@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
※E-mailの件名に「農化2010大会シンポ応募」と明記してください。

※なお、2010年度日本農芸化学会大会実行委員会では以下のシンポジウムを本部主催のシンポジウムとして計画しています。公募シンポジウムを計画される方は、内容等の重なりにご配慮いただければ幸いです。

本部主催シンポジウム(予定)

A. 「アジアとの連携」シンポジウム
A-1. アジアでの微生物 cell-cell communication 研究の最前線

基礎のみでなく複合微生物系の制御など応用面でも重要な「微生物における低分子化合物を介した細胞間コミュニケーション」研究について、海外(アジア)の著名な研究者を含めた講演者より、最新の研究成果を紹介する。

世話人:大西康夫(東大)、野村暢彦(筑波大)
A-2. 食品成分による免疫・炎症反応の制御
(Health Food Society of Taiwan:台湾保健食品学会と連携)

我々の健康維持には免疫系の働きが大きく関わっている。プロバイオティクス、ポリフェノール類をはじめとする食品成分がその反応を制御しうることのエビデンスも蓄積されつつある。本シンポジウムでは、我が国及び台湾における最新の研究成果を紹介し、アジアにおける免疫機能食品の可能性について考える。

世話人:戸塚 護(東大)、龔 瑞林(国立台湾海洋大)
A-3. 不毛な土地での植物生産

世界には様々な環境要因により、植物生産が不可能な場所が数多くある。乾燥、栄養不良といった環境に耐える作物を開発することは今後の食糧確保の点から重要な課題であり、本シンポジウムではその課題解決に向けた基礎から応用に亘る研究を紹介する。

世話人:鈴木義人(東大)、藤原 徹(東大)
A-4. アジアの時間生物学研究:時を刻む分子機構から疾患・栄養との関わりまで

地上の生物の体や細胞の活動は、内在性の分子時計に依存するところが大きい。その複雑な分子機構の解明が進み、アジアの研究者も大きな貢献を果たしてきた。本シンポジウムでは、時計発振の機構やその調整、代謝や生活習慣病、精神活動などとの関わりについて最新の知見を交換し、時間軸を組み込んだ動物生命科学の発展に向けた協力体制を模索する。
世話人:加藤久典(東大)、傅正偉(中国)
A-5. かび、きのこの二次代謝産物

アジア地域のかび、きのこが生産する二次代謝産物に含まれる各種生物活性物質の単離、作用、生合成に関する最新の研究を紹介する。

世話人:河岸洋和(静大)、豊増知伸(山形大)、作田庄平(東大)
A-6. 環境にやさしいアジア-環境バイオテクノロジーにおけるアジアの連携
環境バイオテクノロジー学会、アジア環境バイオテクノロジー学会と連携)

世界の成長センターであるアジアにおいて、環境の緩衝能を超えないように持続的発展を図って行くことがグローバルな生存環境の維持に不可欠となってきている。環境分野での日本の貢献は、アジアにおけるわが国のプレゼンスを示す上でも重要であり、我々関連分野の研究者がどのようにアジアと連携を図っていくかはその成否を握る鍵とも言える。このシンポジウムでは、「環境」、「エネルギー」、「資源」などと「バイオテクノロジー」をキーワードに、アジアの環境バイオテクノロジー研究者間のネットワーク形成に資することを目的とする。

世話人:福田雅夫(長岡技大)、野尻秀昭(東大)
B. 「農学関連の他学会との連携」シンポジウム
B-1. 異分野融合による動物科学のカッティングエッジ
(社)日本獣医学会と連携)

異分野融合は新しい観点を与えるだけでなく、技術や成果の相互作用を促し、研究領域を飛躍的に発展させる可能性がある。本シンポジウムでは、獣医学分野との接点を探り、若手研究者の交流促進と連携の現在と未来について議論したい。行動学、内分泌学や免疫学などの分野における例を紹介し、異分野融合による動物科学の可能性と新しい潮流について考える。

世話人:千田和広(東大)、森 裕司(東大)
B-2. 水産動物における生理現象とその物質的基盤
(社)日本水産学会と連携)

水棲動物には多様な生活史を有しているものが多いが、その物質的基盤は不明の点が多い。水産学会では水棲動物の生理を研究している方は多いが、化学的な観点からの研究は少ない。一方、化学的な観点からは、水棲生物の毒や天然物化学の観点からの医薬資源の探索研究に特化しているように見える。農芸化学分野の研究者が水産生物の生理学研究者と協力すれば、興味ある新規の生物活性物質を探索・発見できる可能性がある。このシンポジウムでは、水棲動物のさまざまな現象およびそれに対応した物質の探索、構造、機能研究に焦点を当てる。

世話人:長澤寛道(東大)、岡野桂樹(秋田県大)、山野恵祐(養殖研)
B-3. カドミウム - 生物地球化学的循環と食の安全
(社)日本土壌肥料学会と連携)

重金属であるCdは、高濃度摂取すると健康被害が生じる可能性があり、玄米では現在その規制値が定められている。本シンポジウムでは、土壌中のCdの動態、植物への吸収と長距離輸送、ヒトにおける健康被害の発症機構について討論を行う。

世話人:吉村悦郎(東大)、妹尾啓史(東大)
B-4. 応用を目指した植物研究の交点
園芸学会と共催)

同じ植物を対象とした研究にもかかわらず、伝統的に農芸化学会では生理活性物質や栄養成分の機能解明を目的とし、園芸学会では農業上の課題解決を目的とする現象解明・応用型の研究が盛んである。現在両学会ともに伝統的基盤の上に最近の研究技術を適用することにより新しい成果を生み出しているが、農業技術の発展にはこれら成果をどのように応用していくかが今後の課題である。本シンポジウムでは、両学会のもつ伝統的な植物研究が蓄積してきた農業への応用の知恵について学び、互いの得意分野・技術・研究者の交流を促進し産業分野への応用展開を目指す、との観点から話題の提供を行う。

世話人:弦間 洋(筑波大)、浅見忠男(東大)
B-5. 昆虫科学研究の最前線 − 生態と化学 −
日本応用動物昆虫学会と連携)

昆虫科学研究は発育制御、化学受容など様々な研究分野で近年長足の進歩を遂げ、さらに生態学的な視点からの研究も進展している。そこで、日本応用動物昆虫学会と共催で「生態と化学」に関わる昆虫科学の最前線の研究を紹介する。

世話人:片岡宏誌(東大)、篠田徹郎(農業生物資源研)