概要

日時 2013年11月16日(土) 13:30~15:30
場所 JR博多シティ10階小会議室(〒812-0012 福岡県福岡市博多区博多駅中央街1−1)
テーマ モノ作りを支える植物細胞内の小さな工場
講師 九州大学大学院農学研究院 松岡 健 氏、九州大学大学院農学研究院 中村 崇裕 氏
コーディネーター 九州大学大学院農学研究院 井倉 則之 氏
後援 福岡市、日本学術会議農芸化学分科会
内容 1)ナノサイズの植物バイオマス工場と細胞外への運輸装置
九州大学大学院農学研究院 教授 松岡健 氏
植物バイオマスと聞くと、木、紙などを思い浮かべますが、化学的には、植物の作る多糖となります。主なものに、セルロース、ヘミセルロース、ペクチンがあり、ペクチンは工業的にジャムを作るのには欠かせない多糖です。ペクチンは、細胞内に存在する小さな工場であり、イタリア人のゴルジさんが1898年に見つけたことからゴルジ装置と呼ばれている、数百ナノメートルの大きさの細胞内装置で作られています。またペクチンは、あたかもコンテナ列車に繋がれたコンテナの輸送みたいに、ゴルジ装置から細胞外に、ナノサイズの細胞内コンテナに積まれて運ばれます。今回のサイエンスカフェでは、この工場とコンテナ輸送について、細胞内の営みと人間社会の営みを対比させながら紹介します。
2)葉緑体とミトコンドリア:植物に囚われた生物
九州大学大学院農学研究院 准教授 中村崇裕 氏
植物が緑色に見えるのは、葉緑体と呼ばれる細胞内小器官があるためです。葉緑体は二酸化炭素から酸素を作る光合成を行う工場のような働きをします。葉緑体は、昔々に光合成をする細菌が植物の祖先になる生物に取り込まれる、細胞内共生によって誕生しました。エネルギーを作る工場であるミトコンドリアも同様です。そのため、ミトコンドリアと葉緑体はDNA(遺伝子)を持っており、植物という1つの家(細胞)の中では、出自の異なる3つのDNA(核、葉緑体、ミトコンドリア)が共同生活を送っています。植物の中で工場として働くようになった葉緑体とミトコンドリアにまつわる話を紹介します。
申込方法 コーディネーター井倉までE-mailまたはお電話(FAX)で申し込みください。E-mail igura@agr.kyushu-u.ac.jp、TEL&FAX 092-642-3016