概要

学校名 八千代松陰中学校
日時 2015年3月18日(金)
場所 八千代松陰中学校 (千葉県八千代市村上727)
授業の名称 「身近な食べ物の健康パワー-抗酸化作用を中心に-」
講師 江草 愛 氏(日本獣医生命科学大学講師)
担当教員 齋藤 雅行
聴講者 24名
報告 約100年前、日本人の平均寿命は35歳でした。しかし現在では、80歳を超える長寿国になっています。この長寿を支える一因に、食生活が豊かになったことが挙げられます。その一方で、食生活の偏りから生活習慣病を発症する人も少なくありません。食品は「栄養素の供給」、「おいしさの付与」の他に「病気を予防する」働きを持っています。「病気の予防」に着目した食品としてどのようなものがあるか紹介し、食品に関する国の制度(特定保健用食品や栄養機能表示食品)についても言及しました。また、食品による「病気の予防」として抗酸化作用を挙げ、普段私達が口にしている身近な食品を使って、抗酸化作用の違いを比較する実験を行いました。具体的には、DPPHラジカルと呼ばれる紫色の溶液に、各種食品を添加しました。食品に抗酸化作用があればDPPHラジカルは安定な物質に変化して、紫色が退色します。市販のコーヒーや緑茶、野菜ジュースなどを各々添加して色の違いを調べました。また、自分たちで搾汁した果物も合わせて比較し、食品が加工される際にどのような変化を受けるのかについても、体験しました。

授業風景

写真

参加された生徒さんの感想

  • 私は、理系の大学に興味があったので、日本獣医生命科学大学の先生のお話を聞けて良かったです。初めて抗酸化作用というものを知りました。また、飲み物の栄養表示を見ただけでは分からないことも教えていただきとても楽しかったです。
  • 食品に対する考え方が変わり、食品への興味を深めることができました。特に、最後の実験でビタミンCが抗酸化物質だと知ってビックリしました。野菜ジュースにビタミンCが入っていないのにおーいお茶に入っていると知って驚きました。
  • 食品の役割や成分についてよく知ることができたので、食品科学に対するイメージがガラリと変わりました。特に、印象に残っているのは、肉の食べ方が、動物性蛋白質を吸収できるので寿命がのびたり、野菜ジュースは加熱殺菌をしているのでビタミンCの摂取は望めないということです。正しい知識が必要だなと思いました。
  • 食べ物に少し興味があり、様々な物に色々な栄養があって、おいしいのはなぜかということが分かり、とても将来に生かせる知識になったと思います。これからは将来のためにも生活習慣や食生活を変えたいと思いました。