概要

施設名 (北海道)稚内高等学校
日時 2016年7月22日(金) 10:50~12:40 (全日制) 17:35~19:00(定時制)
場所 北海道稚内高等学校(稚内市栄1丁目4番1号)
授業の名称 「生きるとは、学ぶとは~生命・食・環境を学ぶ農芸化学の視点から~」
講師 松井 博和 氏(北海道大学名誉教授、化学コミュニケーター、日本農芸化学会フェロー)
担当者 全日制:校長 若林 利行(山田 仁樹教頭、研修委員会)
定時制:校長 若林 利行(須藤 克志教頭、道徳教育推進委員)
聴講者 全日制高校生 551名、定時制高校生 32名
報告(全日制) 60分間にわたり、松井先生の熱い言葉に生徒達は引き込まれ、最後まで熱心に話を聞いていました。地球や生命に関する大きなテーマから、今身近で何をすべきかまで、生徒にとってこれから学校生活を送る上での指針を、具体的にかつわかりやすい事例を交えてお話しいたきました。また農芸科学の分野について、理解を深める事ができ、生徒にとっては大変貴重な講演を聞くことができました。
報告(定時制) 松井先生は定時制の生徒に講演するに当たり、生徒の状況を把握した上で、時には生徒と対話をし、時には生徒と談笑しながら講演をしていただきました。17時35分から18時15分までを前半とし、給食を挟んで18時35分から19時までを後半とする変則的な講演でしたが、生徒たちは熱心に講演に聴き入っていました。特に講演全体のテーマになっていた「変わる」という言葉は、人との関わり方、コミュニケーション能力の向上、身につけなければならない社会性や知識を増やし可能性を広げることを苦手としている定時制の生徒には、最も心に響いたと思います。今回の講演を通して、生徒たちは大変貴重な体験をすることができました。

授業風景(全日制)

写真

生徒さんの感想(全日制)

  • これからの自分の将来で考えさせられ事がたくさんありました。知識もたくさんあったほうが生きるのが楽しく感じると思う一方、知識だけでなく人のとコミュニケーション力や明るさもすごく大事だとあらためて思いました。自分は勉強は出来ないので、人との会話や明るさを大切にし、気まできることを一生懸命頑張ろうと思いました。自分を変えられるのは自分だけだと思うので、将来夢をかなえて輝ける様に頑張ります。
  • 今回の講演でとても励まされました。努力をすれば必ず出来るという言葉を信じてこれから前向きに頑張ろうと思いました。生きていく中で自立することはとても大事なのでしっかり考えて生きようと思いました。
  • 自分たち人類の祖先は果てしなく続いていくもので、その祖先達が自分に命を与えてくれたと思うので、命を無駄にせずしっかり食べてたくましく生きようと思いました。バイオなど様々な研究をずっと行っていくる人たちを尊敬します。宇宙はまだまだ発見されていないことが多いと思います。私自身少しでも貢献できたらいいと思いました。
  • 農芸化学という言葉を初めて耳にし、どのようなものか分からなかったけれど食や環境など、今日問題とされていることと結びつけて説明していただき、大変理解できました。「青いバラ」や「バイオ電池」など、有り得ないことが有り得るようにしたとわかり、可能性は無限であると同時に、この先私たちが創る未来においても「有り得る」ことが増えていくと思うと科学の力の偉大さを感じました。
  • 生きていくためには食べ物が不可欠で、、食べ物を得るためには働かなければならなくて、働くためには勉強をして知識をつけなければならないので、すべては勉強から始まるとあらためて感じました。私にも特別な特技がないので、今は知識をたくさん身につけ自分が就ける職業の幅を広げたいと思いました。力強く、心のこもった講演でとてもためになりました。
  • 私も地球に住んでいるからには、この世界で行っている問題について目を背けてはいけないと思いました。次に自分が持っている可能性を無駄にしないためにも、自分の力を高めていき、特に生きていくために必要不可欠なコミュニケーション力をつけて行きたいです。講演の最後の「Be アンビシャス」にも勇気をもらいました。
  • 地球の歴史から、仕事の仕方、勉強の意味、若者の使命など幅広く教えていただき、それが最終的に「志」を持つことの大切さにつながっていて、とてもためになりました。
  • 賢いと勉強ができるのは違う。という言葉にその通りだと思いました。賢いとは周囲を見る能力や判断力など将来に役立つ力を持った人だと教えられました。今の日本はたくさんの問題を抱えていて、それを解決するためには自分達がたくさんの力を持ち、賢い人間になっていくことが必要だと思いました。

授業風景(定時制)

写真

生徒さんの感想(定時制)

  • お話の中で、性格のお話が出てきたとき「自分が変わらなきゃ意味がないんだ。」と思いました。楽しい時間をありがとうございました。
  • 大学に行く意味があまりわかってなかったし、別に行かなくてもいいかなって思っていました。でも話を聞いて、できる職業が増えるとか知識が増えるとか聞いて大学に行きたいと思いました。
  • 私は人見知りが激しくて積極的に活動できる方ではないんですけど、これを機に積極的になれるようになれればいいなと思いました。今日は色々なことを教えていただいてありがとうございました。
  • 様々なことに関心を持って、たくさんのことを学びたいと思います。
  • 変わることの大切さがわかりました。僕も変われるように頑張ります。
  • 自分にとってすごくいい話でした。今すごい自分は変わりたくて色々考えていたときに、この話を聞いて自分はいい経験になりました。自分の知らない話も聞けて、知識も取り入れられたのでよかったです。
  • 個人的に疑問に思っていた事をたくさん聞けて楽しかったです。興味のある事も色々あって、もう少し聞きたいと思いました。これからは自分のできる範囲で勉強したいと思います。
  • 今日の講演会を聞いていく中で、難しくも楽しい講演だったのでとても内容が入ってきやすく、よい講演でした。特に「色々な職業に就くには・・・」「社会が求める人材」「入社試験・面接では・・・」「コミュニケーションの心得」の話を聞いていて、自分にすごく関わってくる内容だったので、とても参考になる話が聞けてよかったです。
  • 今回の講義では、生命の大切さを学ぶことができました。生物はみんな遺伝子で繋がっていて、種類が変わっただけの親戚だったと聞いて、とても不思議な気持ちになりました。進化を繰り返して生き残った生物として、これからの社会に貢献できるよう、たくさん勉強をして頑張っていこうと思います。
  • 私は自分を変えることができず、松井先生のおっしゃった「食べることは他の命を奪うこと」という言葉に、他の命を奪ってまで私に生きる価値があるのかと考えてしまいました。ですが、「変わる」を一生のテーマに、と聞き、すぐに変えられなくても急ぐ必要はないのかなと思うことができました。
  • 生きることは社会に役に立ち、孫に伝えること、そのためにも知識や技術を学ぶことが大事だと学びました。今日の講演で進路への気持ちが高まりました。
  • 命を無駄にせず、今の社会の役に立てるような存在となれるよう、学べることを学び、自立した人生を送れるようにしたいという気持ちが高まりました。