団体名 (東京都)東京都立広尾高等学校
開催日 2025年1210日(水)
場所 東京都立広尾高等学校(東京都渋谷区東4-14-14)
授業の名称 おなかの中の小さな住人“腸内細菌”~ビフィズス菌と健康のひみつ~
講師 三島 梨子氏(森永乳業株式会社 研究本部バイオティクス研究所 菌体機能研究室)
聴講者 1年生33
報告

高校1年生を対象とした保健講話の1講座として、三島先生により「おなかの中の小さな住人“腸内細菌”~ビフィズス菌と健康のひみつ」をテーマにご講義いただきました。

内容としては、乳酸菌とビフィズス菌の違いに焦点を当て、乳酸菌は小腸までしか届かない一方で、ビフィズス菌は大腸まで届き、大腸がん予防にも効果があることが説明されました。さらに、腸内細菌と脳の関係についても解説があり、腸内環境を整えることが身体の健康だけでなく、心の安定や労働パフォーマンスの向上にもつながることが示されました。

講義を通じて、生徒は普段何気なく摂取しているヨーグルトなどの食品について、その成分や効果に関心を持つようになり、自分の身体や健康に対する意識が高まるきっかけとなりました。今回の講義は、科学的な知識をわかりやすく伝えることで、生徒の生活習慣改善や健康意識の向上に大きく寄与したと考えられます。

生徒の感想
  • ビフィズス菌と乳酸菌は別物であったことに驚きました。腸内フローラやILAなど初めて聞く言葉ばかりだったけれど、どれも私たちの体の中にいる菌で、体全体に良い影響を与えるものだということがわかりました。善玉菌を食べたら、善玉菌を増やしたりして腸内環境をよくしていきたいです。
  • 元々胃腸があまり強くなく、どうしたらいいかなと困っていた節もあったのでとても参考になりました。まさか腸が体調全てに影響するなんて思っていなくて本当に面白かったです。人だけと共存しているビフィズス菌も面白いですし、きっと別の動物のビフィズス菌にも同じような実験(母乳を与えるだとか)をしたら、また結果が変わるんだろうなと興味深く思いました。
  • 私たちが普段何気なく食べている食品には健康を守ってくれる機能を持つ菌が含まれていたり、それらがどのように働くのかを知ることができて良かった。また、自分が健康でいるために、普段から心がけてビフィズス菌などの体に良い効果を持つものが含まれている食べ物を食べたいと思った。
  • ビフィズス菌が体にいい事は聞いた事があったけど、なぜいいのかを詳しく聞く事できて良かったです。また、ビフィズス菌は腸内だけでなく、体全体の肥満や病気に関係していると聞き、ビフィズス菌を日々の食生活に取り入れていきたいと思いました。普通だと知る事がない話ばかりだったので面白かったです。

授業風景

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