団体名 (千葉県)昭和学院秀英中学高等学校
開催日 2025年1219日(金)
場所 昭和学院秀英中学高等学校(千葉県千葉市美浜区若葉1-2)
授業の名称 将来のわが子の一生の健康を支える『今』の食事
講師 加藤 久典 氏(女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科 栄養生化学研究室 教授)
聴講者 中学・高校生25名
報告

講座では、日本人に不足しがちな栄養素の現状から、食品成分が遺伝子の働きにどう影響するかという専門的なお話まで、分かりやすく解説していただきました。

特に生徒たちが驚いていたのは、加藤先生が研究されている「次世代への影響」についてです。妊娠中やその前後の栄養状態が、将来生まれてくる子どもや、さらには孫の代の健康(生活習慣病のリスクなど)にまで関わるというお話に、全員が真剣な表情で聞き入っていました。

最初は少し緊張気味だった生徒たちですが、自分たちの食生活が「未来のわが子」の一生を支えるという事実に、「今の食事を大切にしたい」「未来のためなら頑張れる!」といった前向きな感想がアンケートに溢れました。

また、講演後には「将来、栄養に関わる仕事にはどのようなものがありますか?」という質問も飛び出しました。
加藤先生からは、管理栄養士だけでなく、食品開発や研究職、行政など、食の知識を活かして社会に貢献する多様なキャリアについてもお話しいただき、生徒たちにとって自分の将来を考える貴重なきっかけとなったようです。

今回の講座を通じて、日々の食事が自分だけでなく、次の世代へと繋がる大切なバトンであることを実感できる素晴らしい機会となりました。

生徒の感想
  • 自分の食生活が孫の代にまで影響するということに驚いた。今の時期は成長期なので、将来のためにも栄養のある食事を心がけたい。
  • 太りたくないという気持ちが強いが、体型を維持したまま必要な栄養をバランスよく摂取する方法を知りたいと思った。
  • 葉酸という物質を知らなかった。自分たちのせいで孫にまで影響があるのは嫌なので、これから意識して生活したい。
  • ラットの研究は非常に面白い。妊娠中のお母さんの食事が、DNAに修飾をすることで遺伝子発現に変化が起きるという仕組みに納得した。
  • 私が1kgほど小さく生まれたので、これから病気にかかりやすいことに気をつけながら過ごしたい。未来のためなら、やる気が出る!
  • 骨粗鬆症にならないために、今この時期に『そもそもの骨量を増やす』ことが大事だということに驚いた。
  • 日本人が思っていた以上に栄養不足であると知り、衝撃を受けた。今日から食事に対する意識がガラリと変わった。
  • 将来のわが子のために、今から自分にできることがあることを知ることができてよかった。

授業風景

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