第19回 出前授業 実施報告
概要
学校名 | 八千代松陰中学校 |
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日時 | 2015年2月14日(土) |
場所 | 八千代松陰中学校 (千葉県八千代市村上727) |
授業の名称 | 「昆虫が感染から身を守る力」 |
講師 | 石橋 純 氏(国立研究開発法人 農業生物資源研究所 主任研究員) |
担当教員 | 齋藤 雅行 |
聴講者 | 30名 |
報告 | 国立研究開発法人 農業生物資源研究所 主任研究員の石橋 純先生に≪昆虫が感染から身を守る力≫という内容で出前授業を行っていただきました。授業内容は、昆虫の研究から明らかになった感染防御システムと、その利用の試みについてでした。生徒実験として、「リゾチームによる溶菌実験」と「カイコ体液のメラニン化の実験」も行っていただけました。生徒からは「蚕の体液を使った実験など、普段は体験する機会のないことをさせてもらったが、中でも石橋先生の話の中にあったタイワンカブトムシの体液などから取り出したペプチドが抗菌剤や抗がん剤の開発だけでなく、抗菌素材にも使われるのがとても楽しみです。」「昆虫と人間の体のつくりは違うから、活用できないと思っていたけど、昆虫の研究を人間に活用できるのは驚きでした。実験では、蚕の血が白いことを知ったり、空気に触れると黒くなったりして面白かったです。私達人間は、幅広い分野で、農業生物や農産物の研究によって、人の暮らしをより良いものにできるのだと思いました。」といった感想が集まりました。機会があれば是非また農芸化学の出前授業を実施していただきたいと考えています。よろしくお願いいたします。 |
授業風景
生徒さんの感想
- カブトムシの体液の中から、病原体を殺すタンパク質があることを知りました。がんも殺せるかもということなので、今後も実験を重ねて、人の体でも使用できるようにしてほしいと思います。
- 昆虫のように小さな生き物も立派な抗体があることがわかりました。また、それは人間よりも強いことにも驚きでした。いつか虫の抗体から抗がん剤ができ、自分達の生活にも役立ててほしいと思いました。
- 蚕を使った実験は、ちょっと刺激的だったけど、そのおかげで生物の強さを少し知れた気がします。難しい説明もたくさんあったけど楽しかったです。
- 私は、虫があまり好きではなく、虫の誕生の話や実験をすることで、少しは、虫に興味を持ちました。授業を受けて、もっといろいろな虫のことを知りたいと思いました。
- 蚕の血液を採って行う実験は、少し驚きました。蚕にも血液があることがわかりました。また、農芸化学っていうのはすごいんだなと思ったし、青いバラや花のニオイなど、機会があれば実際に見てみたいです。今度はレベルアップして、マウスの実験などもやってみたいです。あと、少しだけ昆虫が好きになりました。