報告

2015年10月2日(金)、東京大学 中島董一郎ホールにて、第24回さんわかセミナー「農芸化学からつながる産・学・官のネットワーク~さんわかメンバーによる講演会~」を開催いたしました。
2004年に産学官学術交流委員会の下部組織として発足した産学官若手交流会「さんわか」の第1期から第7期が一堂に会し、各期の当時の活動や思い出、メンバーの研究内容、産学官交流に対する思いについてご講演いただきました。

第1期は東京大学大学院農学生命科学研究科の大西康夫先生が代表し、発足当時の状況や産学官連携における「人と人のつながり」の重要性、大学が果たすべき役割についてご講演いただきました。

第2期は東京電機大学工学部の川崎寿先生が代表し、当時のさんわかの活動状況、任期終了後も続く第2期メンバーのつながり、産学官のネットワーク構築に対する抱負についてご講演いただきました。

第3期はMeiji Seikaファルマ株式会社の大山真氏から当時の活動についてご紹介いただいた後に、第3期の各メンバーから活動当時の思い出や近況、現在の研究内容についてご報告いただきました。

第4期は味の素株式会社の柴草哲郎氏が代表して当時の活動についてご説明いただき、さらに当時のメンバーが抱えていた産学官それぞれの立場における葛藤・思いについて、第4期メンバーに行ったアンケートを交えながらご紹介いただきました。

第5期は東京農工大学大学院農学研究院の北野克和先生が代表し、当時の活動をご報告いただくと共に、北野先生が研究している「“環境にやさしい”付着防汚剤の開発」について分かりやすくご紹介いただきました。

第6期は大阪大学大学院工学研究科の本田孝祐先生より各メンバーの紹介や当時の活動報告をしていただいた後に、本田先生の耐熱性酵素を用いたオンデマンドバイオプロダクションに関する研究についてご紹介いただきました。

現職の第7期は農研機構/食品総合研究所の大池秀明を筆頭に、各メンバーが自己(研究)紹介を行いました。

最後に産学官学術交流委員会の三輪清志委員長より、日本農芸化学会設立100周年を見据えた中でのさんわかに対する期待についてお言葉をいただきました。

以上のように、第1期から第7期が集まる中で当時の活動や産学官交流に対する思いについてご講演いただき、今後のさんわか活動の参考になると共に、産学官交流の重要性を再認識することができました。また、当日は約50名の方にご参加いただき、講演後の懇親会(@向ヶ丘ファカルティハウス)においても期の枠を超えた意見交換が行われました。
今回ご多用の中ご参加いただいた皆様には改めて御礼申し上げます。
今回のさんわかセミナーがこれまで以上に産学官交流を促進するきっかけとなり、農芸化学分野における研究・事業化が進展していくことを祈念しております。今後ともさんわかの活動にご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

文責 7期 川島(キッコーマン株式会社)

講演風景

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