概要

日時 2019年11月30日(土)10:30~12:00 (開場10:15)
場所  三省堂書店神保町本店 2階 UCC カフェコンフォート
(東京都千代田区神田神保町1-1)
共催 三省堂書店、日本学術会議農芸化学分科会
テーマ 「味を感じる仕組み・おいしさの科学」
コーディネーター 若林 素子 氏(日本大学生物資源科学部食品ビジネス学科)
講師 石丸 喜朗 氏(明治大学農学部農芸化学科食品機能化学研究室)
挨拶 三輪 清志 氏(日本学術会議連携会員)
内容 味覚は、食物を摂取するか否かを判断するために重要な感覚です。21世紀以降、我々ヒトを含む脊椎動物がどのように味を感じているかが、5基本味のうち甘味、苦味、うま味を中心として明らかにされてきました。一方、酸味と塩味を感じる仕組みについてはまだ完全には分かっていません。さらに、味覚に関わる遺伝子は、消化管など体の他の組織でも機能していることが報告されています。
本講演では、演者らによるこれまでの研究成果を含めて、味覚・臓性感覚研究の現状と今後の展望についてご紹介したいと思います。
参加費 550円(ワンドリンク付)
定員 25名
参加申込・お問合せ先

(1)三省堂書店サイエンスカフェのページよりお申し込みください。
(2)直接ご来店:三省堂書店神保町本店5F

お問い合わせ先:03-③232-3312 (代表)

ポスター

サイエンスカフェ

会場風景

会場風景

会場風景

報告

まず、講師の出身大学や現在のご所属、さらには「農芸化学」の学問分野や歴史のご紹介から始まり、我々ヒトだけではなく鳥や魚を含めた脊椎動物における基本味5種を感じる仕組みなどについて、現在までに明らかになっていることと演者の最新の研究成果が、スライドを使用して幅広く紹介された。途中、ヒトの受容体の感受性に強弱があることが知られている物質溶液を用いた苦味体験も全参加者で行われた。参加者からは自らの体験に基づく疑問や専門的な疑問など、幅広い質問があった。わかりやすい講義と活発な質疑応答の時間を含め、参加者の味覚に関する科学的な理解が深まり、サイエンスカフェとして有意義な時間となったものと思われる。アンケートの結果でも、面白かった、質疑の時間がじゅうぶんにあってよかった、質疑によりさらに理解が深まったなどと書かれていた。

参加者:17名