概要

日時 2021年6月26日(土)14:00〜16:00
場所 鳥取大学広報センターCommunity Design Lab
(鳥取県鳥取市湖山町南4丁目-101番)
テーマ 鳥取のおいしい地域資源 ~ローカル酵母と梨ポリフェノール~
講師 児玉 基一朗 氏(鳥取大学大学院連合農学研究科 教授)
挨拶 稲垣 賢二 氏(日本学術会議連携会員、農芸化学分科会副委員長)
コーディネーター 有馬 二朗 氏(鳥取大学農学部 教授)
主催 日本農芸化学会
共催 日本学術会議農芸化学分科会
内容 自然界から新たに分離された酵母を、製パンや酒類醸造などに活用する例が増えています。それらによる製品は、一般的な市販酵母によるものと味や香りなどいろいろ違ってます。自然界では、それぞれの地域、場所毎に様々な“地域(ローカル)酵母”も棲息しており、このような未発掘でユニークな特性を有した酵母は、重要な地域資源・遺伝資源であるといえます。また、鳥取は「梨」が特産品として有名ですが、梨の葉っぱにも多くの良質なポリフェノールが含まれており、その利用には大きな可能性が秘められています。この講演では、二十世紀梨葉から開発された「なしば茶」、そしてローカル酵母を利用したパンづくりという二つの話題を基に、「おいしい」地域資源の可能性についてお話します。試食・試飲を通して、その可能性と美味しさを実感しましょう。
開催形態 対面とリモートのハイブリッド
参加費 対面:一般500円(学生 300円)、リモート:無料
定員 対面15名まで、リモート30名まで
参加申込 E-mail または参加申し込みフォームからお申し込みください。
メールアドレス: arima@tottori-u.ac.jp 
参加申し込みフォームはこちら
※ポスター掲載のQRコード(Googleフォーム)からもアクセス可能です。
問合せ先 有馬 二朗 氏(鳥取大学農学部 教授)
E-mail:arima@tottori-u.ac.jp
Tel:0857-31-5363

【ご参加のみなさまへ、感染症予防および拡散防止対策へのご協力のお願い】
新型コロナウイルス感染症の発生に関し、鳥取大学では行政機関等から示される情報やガイドラインに基づき、感染拡大の防止に細心の注意を払い、換気、スタッフのマスク着用などの防止策を行なった上で講座を実施します。参加者のみなさまも、手洗いやマスクの準備など感染症防止策にご協力ください。

■来場前に発熱や咳、全身痛等の症状がある場合は、ご来場をお控えください。
■会場では、マスクのご着用をお願いします。
■手洗い、消毒用アルコール使用の励行をお願いします。

ポスター

会場風景

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児玉氏の講演の様子。

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会場全体の雰囲気。参加者には、講演内容にあるローカル酵母パンとなしば茶を試食として振舞った。

報告

本カフェでは新型コロナ禍の状況を鑑み、会場の参加者人数をキャパシティーの50%以下となるように限定し(最大15名)、参加者間のパーテーションの設置、手指消毒とマスク着用の徹底の下、リモート(Zoom)と会場とのハイブリッド形式で開催された。
冒頭、世話人の有馬がサイエンスカフェの趣旨(一般的な講演会とは異なり,カフェのような雰囲気の中で、気軽にサイエンスと日々の生活との接点を感じてもらい、双方向での意見交換が出来るような場の提供)を説明し、その後に、日本学術会議連携会員稲垣が日本学術会議とその活動の紹介を兼ねて共催の挨拶を10分程度行った。次に世話人の有馬が、講師・児玉基一朗氏の取組みであるローカル酵母を使ったビールやパンの製造開発、梨の葉っぱを使ったお茶の開発を簡単に紹介し、和やかな雰囲気のもと会が進行した。また、会場では実際に販売されているローカル酵母パンや梨の葉から作られた紅茶(なしば茶)を試食としてふるまい、それぞれどのような味わいかを実際に感じてもらった。
児玉氏の講演では、梨の葉に多く含まれるポリフェノールの紹介や、サッカロミセスではない酵母の単離とその菌を使用したビールやパンの開発について解説がなされた。講演後には、多くの質問が会場やリモートから寄せられ、活発な意見交換がなされた。最後に世話人の有馬が「身近な話題」として、実際に販売されているパンやビールの紹介を児玉氏と対話形式で10分程度行い、5分ほど時間を超過して、カフェが終了した。

参加者:45名