概要

日時 2012年2月12日(日) 15:00~17:00
場所 JR博多シティ会議室(I+J室)(福岡市博多区博多駅中央街1-1 JR博多駅10F)
テーマ 「微生物のチカラ」
講師 竹川 薫 氏(九大院・農院)「生体内における糖鎖の多様な役割と微生物」
酒井 謙二 氏(九大院・農院)「見えないけれど見えないところで働いている微生物たち」
コーディネーター 片倉 喜範 氏(九大院・農院)
共催 財団法人農芸化学研究奨励会、日本学術会議農芸化学分科会
内容  ヒトの細胞表面はグルコースなどの単糖が連結した糖鎖と呼ばれる成分によりおおわれていますが、微生物やウイルスの多くはこの糖鎖を目印に感染することが知られています。またヒトの腸内には100種類以上、100兆個以上の腸内細菌がおり、バランスを保ちながら一種の生態系(腸内フローラ)を作っています。この腸内細菌の糖鎖成分がヒトの免疫系に働きかけて健康維持に役立っています。そこで、今回はヒトと微生物がどのように糖鎖を介してコミュニケーションをとっているのか、また糖鎖を利用して微生物をどのようにコントロールできるのか具体例を挙げて紹介します。
 またヒトは、小さくて目では見えない微生物と様々な形で付き合っています。例えば漬物、パン、ヨーグルト、納豆、焼酎、ビール、味噌、醤油、調味料、など発酵食品は挙げたらきりがないですし、例えば田んぼや畑、森の腐葉土など微生物は土の中で分解者として働いています。中には病原性大腸菌O157、水虫菌などの病原菌もいますが、逆に胃腸薬や抗生物質、インシュリンなど微生物を利用して作られる医薬品もあります。川や海、温泉の中にも微生物がたくさんいます。オーストラリア大陸は微生物作用で海水中の鉄分が沈殿してできたって信じますか?
参加費 500 円 (ドリンク代を含む)
申込方法 片倉喜範(九大院・農院)Tel: 092-642-3050, E-mail

会場風景