概要

日時 2025年10月10日(金)18:30~19:30
場所 三省堂書店札幌店内ブックス&カフェ(UCC)
(札幌市中央区北5条西2丁目JRタワー札幌ステラプレイス5F)
テーマ 味覚と健康 〜美味しいものは体に悪いなら、まずいものは体にいいのでしょうか〜
講師 加藤 英介 氏(北海道大学大学院 農学研究院)
コーディネーター 逢坂 文那 氏(北海道大学大学院 農学研究院)
主催 日本農芸化学会
共催 三省堂書店 札幌店
内容 食べ物の味は私たちが食生活において何を好んで食べるかを決定する重要な要素です。ただ、私たちが一般に好む味である甘味は、食べすぎると太ってメタボになったりと、健康を損ねる原因にもなってしまいます。では、私たちが一般に苦手とする苦味を有する食べ物は、健康に対してよい影響があるのでしょうか?
本サイエンスカフェでは、味覚の機能とそれぞれの味の持つ意味について紹介したのち、最新の研究成果から食べ物の味と健康に関して考えていきます。
参加費 500円(飲食代として)
定員 30名(事前申込み制・先着順)
申し込み方法 参加申込フォームまたはポスター記載のQRコードからお申し込みください。
問合せ先・連絡担当者 逢坂 文那(北海道大学大学院 農学研究院)
fohsaka●agr.hokudai.ac.jp (●を@に置き換えてください)

【ご参加のみなさまへ、感染症予防および拡散防止対策へのご協力のお願い】
感染症拡大の防止に細心の注意を払い、換気などの防止策を行なった上で講座を実施します。参加者のみなさまも、手洗いなど感染症防止策にご協力ください。
■来場前に発熱や咳、全身痛等の症状がある場合は、ご来場をお控えください。
■会場では、マスクのご着用をお願いします。
■手洗い、消毒用アルコール使用の励行をお願いします。

ポスター

会場風景

会場風景写真1  会場風景写真2

報告

第161回サイエンスカフェは、2025年10月10日(金)に三省堂書店札幌店にて開催されました。
はじめに、コーディネーターの逢坂文那(北海道大学大学院農学研究院)より、サイエンスカフェの趣旨について説明がありました。

続いて、加藤英介先生(北海道大学大学院農学研究院)から「食品の味が持つ健康に対するイメージ」について、参加者への問いかけを交えながら、味覚の機能やそれぞれの味の持つ意味についてご紹介いただきました。さらに、苦味や酸味成分を利用した特定保健用食品の作用機構についても、わかりやすく解説いただきました。

講演の後半では、口腔以外にも味覚受容体が発現していること、そしてそれらが私たちの健康にどのような役割を果たしているのかについてもお話しいただき、参加者の関心を集めました。

今回は幅広い年代の方々にご参加いただき、「味覚の発達には個人差があるのか」「幼少期から人工甘味料を多く含む食品を摂取するとどうなるのか」といった質問をはじめ、講師と参加者の間で活発な意見交換が行われました。

最後に、今後のサイエンスカフェの開催予定について案内があり、講演終了後も講師への質問が相次ぐなど、非常に充実した会となりました。

参加者:20名